「勉強会」 01/07/09

 アイトワではときどき勉強会や見学会を引き受けますが、相手やテーマはさまざまです。若い人は、明日への備えをテーマに選ぶことが多い。初老のグループやご婦人のグループは、老後の備えを選びがち。中堅どころや経営幹部は、ビジネスの活性化に関心が集中しています。とはいえ、アイトワを訪ねて下さる方々は、いずれもが環境の時代における企業の活性化とか環境の時代をひかえた余生の生かし方など環境問題にかかわっています。 この度も、企業の中堅幹部を中心とした任意のグループを迎え入れ、循環型社会にける明日に備えたビジネスのあり方を考えることになりました。とはいえ、退職したOB会員も混じっていますから、話題は老後の備えに及ぶかもしれません。
 
 講師料や食事代を頂きますが、婦人や学生のグループが対象なら「お気持ちでどうぞ」にしています。企業が主催の時はしっかり頂きます。一番決めにくいのはこうしたポケットマネーで会員となっている個人のグループです。

 受け入れることが決まれば、幾日も前から準備を始めます。とくに気になるのは、庭で食事をとりたいとのご要望があった時の天候です。この度はその要望があり、長期予報では曇りとなっていましたので、庭で湯豆腐でもと提案しました。だが、実行日が近づくにつれて変更を余儀なくされました。

 今年は例年になく六月から真夏並みの猛暑。しかも週間予報では当日は雨と変わり、急遽昼食のメニューを変えました。湯豆腐の後に焼きおにぎりとほう葉味噌を出す予定にしていましたが、柿の葉寿司と豚汁に変更し、前日から用意することになりました。メインの豆腐料理は、雨の時は庭での湯豆腐は中止し、代わりに芥子豆腐にして小さなジャガイモと野菜とミンチ肉を味噌で炒める一品でも加える。その最終決定は翌朝のお天気次第ということにしました。芥子豆腐とは、夏だけ売り出される特別の冷やして食べる丸い豆腐です。もちろんテーブルのセッティングや花の用意なども前日の仕事です。

 夜が明けると、天気予報は終日快晴に変わりました。しかし、私たち二人は屋内で行うことに決めました。それは高温だけでなく、大量の蚊の発生を恐れたからです。高温の雨の日のあとの快晴は、蚊の発生を促すようです。

 11時に皆さんご到着。案の定、老後の備えに関心が強い人が大勢いました。そこで、スピーチの終盤で、「借り物の顔」ではなく「本当の顔」で生きるための心得に触れました。それが仕事上の活力の源泉にもなる時代だと思います。

 今回の勉強会では、皆さんがもれなく私たち夫婦の著作を少なくとも一冊は買い求めて下さったのが印象的でした。一時間や二時間で語れることなどしれています。また話を聴くだけでは勝手な解釈をしかねません。そうと知っている人たちが、文章と照らし合わせながら検証してやろうと思っていただけたのでしょう。

 こうした勉強会は、小額の収入でも嬉しいもので、源泉徴収していただき、「アイトワ基金」にする通帳に入れることにしています。それは自然災害などで苦しむ少数民族への義援金に使うためです。世界には、一時の打撃さえ乗り越えれば、また自活したい人たちが大勢居ます。そうした人たちを見過ごせないない気持ちになるからです。

 皆さんを送り出し、夕刻を待って庭に出ました。キーウイフルーツの摘果と棚のまわりの除草をしたのですが、またあちこちに若竹が出ていたました。その刈り取りが急がれます。明日の早朝にでも刈り取るか、と考えています。




サンクンガーデンの入り口、右手前の階段を下りると地下テラス、奥に地上に上がるもう一つの階段が見える。
家族の屎尿がここに貯められ、肥料になる。

堆肥づくりの山。下草や大根の葉など畑の残り物を井桁に積んでその中央に生ゴミを放り込んでいる。

勉強会の部屋。一階にあるがサンクンガーデンからみると2階に見える。貸部屋にも使われる。

地下一階の喫茶室。サンクンガーデンからみると一階に見える。テーブルのセッティングしだいで勉強会やパーティーにも使える。





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