「日曜日のように」 01/07/23

 先週の日曜は、わが家の娘のように思っている人の結婚披露宴に夫婦で参加しました。だから、翌日の月曜を庭まわりの仕事の日に当てました。

 先ず渡り廊下の網戸を点検すると、思った通りの穴が開いていました。妻から、廊下でコジュケイが暴れていたから「出してあげた」と聞いていたからです。その後に「やっぱりコジュケイの仕業でした」と妻は付け加えていました。それには訳があります。この春、渡り廊下の網戸が2枚も破れているのを発見した時、私は西日のせいで網が弱くなったからだと考えました。妻は別の理由を考えていたわけです。

 この庭を根城にしてコジュケイのつがいが棲んでおり、毎年数羽の雛を孵します。ウズラを大きくしたような鳥で、常は鶏のように地べたを走り回って餌をついばんでいますが、飛ぶときは大きな羽音をたてます。ときどきガラス窓に激突し、たいがいは大きな音を残して飛び去ってしまいます。だが、死んだのもいますし、割って飛び込み、別のガラスを割って飛び出したのもいます。

 網戸の点検の後、9時半までサツキの刈り込みをしました。刈り込みながら、どうしてコジュケイが網戸にぶつかるのか考えましたが、釈然としません。ガラス戸にぶつかるのはガラスに映った景色で錯覚するのでしょう。

 庭には刈り込みを要するサツキやヒラドなどが50本ほどあります。かつては一気に1日で刈り込みましたが、腱鞘炎のような症状がでた5年ほど前から3〜4回に分けています。直径が3メートルもある大きな植え込みだと、重い電気バリカンを片手で突き出して刈り込みますから結構きつい作業です。母が死んだ今も、生前と同じように母屋の植え込みから始めますが、「きれいになったねえ」との母の声が聞こえないのが残念です。

 10時から3時までに3組の来客がありました。午後のお茶の時間を済ませてからまた二人で庭にでました。アイトワの夏休みが20日で終わり、妻の人形教室や喫茶店が再開しますので周辺の掃除です。門の側にある苔のはった小さな林の落ち葉掃除。門からサンクン・ガーデ
ンの入り口までの除草。サンクン・ガーデンの鉢物の入れ替え、など。

 その間の一服時に、アイスキャンデーを食べながら初夏に切り詰めたモクセイを点検しました。4メートルほどあった背丈を1・5メートル位に切り詰めましたが、期待通りに芽をふいていました。切り詰めた理由は、私が70歳になるまでに2メートル位の背丈の抑え込みたいと考え
たからです。老後の備えです。足場の悪いところで高い脚立に登るのは危険ですから。

 暗くなったしお腹も空いたので引き上げますと、時計は8時を指していました。西瓜で虫抑えをし、夕食を待ちました。寝る前のビールもうまかった。十分に充電ができた1日でした。

 私は、サラリーマン時代と同様に、学校でもしっかり仕事をしているつもりです。その秘訣は、こうした充電にあると考えています。充電のありかたについては、雑誌『プレジデント』の7月30日号、『「働き方、生き方」革命』をテーマにした号で吐露し、「もはや金銭的報酬だけでは
幸せは掴めない」に収録してもらっています。精神病理学の権威者、野田正彰先生とアイトワの庭で対談しました。お目通しください。



足場が悪いところなので老後にそなえて切りつめたモクセイ。
2メートルぐらいの植え込みにしたい。旧1階と新1階の境目に生えている。

坂地に作ったサンクンガーデン。右側にサンクンガーデンに入る階段がある。
深いところは3メートル浅いところは1メートル沈んでいる。

サンクンガーデンの入り口からみたところ。サンクンガーデンは、
1986年からオープンカフェになっている。





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