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この度のしめ縄は、藁が少なかったので例年通りの関係者に配った後、両親が住んでいた母屋などは割愛して飾りました。しめ縄づくりは下準備などもいれると1日がかりですが、楽しい。買えば1つ200?300円でしょうが、大勢でのウラジロとり、焼き芋や友だちがつくって持ってきてくれるお稲荷さんを頬張っていると幸せになります。
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我が家では物々交換が大好きです。庭で採れたもの、妻が作ったもの、嵯峨名物などを送り、黒豆や小豆、蓮根、くわい、栗や鮭などさまざまなものと交換され、調理されます。一束の藁と幾ばくかのお金、そしてタップリと時間さえあれば年を越せるような生活の営みを大切にしています。 |
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鑑餅には、水引で2匹のゴマメを腹合わせにして結わえて添えます。妻が「ゴマメは2匹残せばいいのですね」といっただけで煎りはじめましたので、私は「雌と雄を確かめてから残したね」と追求しました。返事は「はじめからお腹をくっつけたのを残しました」でした。
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母が健在の時は、黒豆と勝ち栗の煮物、棒鱈のお煮染め、ゴマメ煎り、数の子漬けなどは母の担当でしたが、今は妻が母と同じように調理します。妻は黒豆を柔らかくふっくらと炊けるのに、母流に皺を寄せて少し固く炊いたほうが美味しいといいます。ゴマメは同じようにパリッと煎りますが、母のように焦がすまで煎りません。
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数の子は、昆布と鰹節の出汁に醤油と味醂をさしてつくった汁に浸し、鰹節をたっぷりかけて2日ほど漬け込んでから食べます。丹波の出身の父方の流儀です。雑煮は三が日は白味噌じこみ、その後はかしわを入れた澄ましも作ります。母は徳島の出だからでしょうか、聞いておけばよかったのに、と思います。 |