植え替えの時期    02/04/22
                                                 
 鉢植え植物の植え替えを終えました。本来は根が動く前に、栄養タップリの土を使って植え替えたかったのですが、今年は陽気が異常に早く始まり、遅れてしまいました。我が家で植え替えする植物の多くは、地植えでは冬越しできない植物が中心です。鉢植えのまま室内で冬越しをさせたもののリフレッシュです。ブーゲンビリア、エンジェルストランペット、夜香木、ハイビスカス、ランタナ、ハーデンベルギア、ヤマホロシ、レモングラスなど。レモンバーム、ゼラニウム、ナスタチウム(金蓮花)などは元気な芽を使って差し芽で育て直します。多くは喫茶コーナーを飾る植物です。

 今年はレモングラスの植え替えで新たな試みをしました。どれが最も望ましい植え替え方か、それは1年後に分かるでしょう。これまでのやり方は、株を完全にばらして1本づつに分け、1つの鉢に10本ほどの苗を植え込むやり方でした。この方法で土をすべて新しい土に替えてきました。そして1年後に、10本ほどの苗がそれぞれ株別れして数本に増え、合計すると40〜50本の1つの大きな株になっていました。今回は、この方法に加えて別の二通りを試みました。その一つは、大きな株をそのまま分けずに植え替えるやり方です。株の周りの土を取り除き、新たな土を入れた一回り大きな鉢に植え込んだわけです。この方法が一番自然に近い育て方ではないかと考えました。レモングラスはススキと似た植物ですが、野原に生えているススキは年々株を大きくしています。寒さに弱いからレモングラスは鉢植えにしていますが、土さえ毎年栄養のある土と替えてやれば鉢植えでも自然のススキのように育つのではないか、と考えたわけです。もう一つの試みは、大きな株を10程に分けただけで植え替える方法です。つまり、前年の一本の苗が株分かれして数本に増えますが、その株を分けずに株のまま植えるやり方です。今回は1つの鉢にその株を4つ植えましたが、このようすを見て再考したいと考えています。

 我が家にはもう一つ、植え替えを要する植物があります。蓮や水蓮などの水性植物です。庭に本格的な池や沼がありませんからやむなく大きな水鉢に植えており、毎年栄養のある土と入れ換えないといけません。これは鉢が大きいだけにかなりの大仕事ですが、土を換えないと結果が正直に現れ、花を沢山つけてくれません。

 我が家の自慢は、こうした植え替えの土をリサイクルして使っていることです。鉢植えに使った土を捨てずに篩(ふるい)で土と小石などにふるい分け、再使用するわけです。だから鉢植えの土は40年来の土を使っているといってもよいわけです。その土に、腐葉土、灰、鶏糞、油粕、骨粉などの肥料と、砂、鹿沼土、ピートモス、水苔、炭素粉などを植物に合わせて経験則に則って混ぜ合わせて使うわけです。つまり、ベースとなる土は、40年来といいましたが、含まれている成分は年々変わっているはずですから経験則が大切なのです。幸いなことに、これまで病気やとんでもない不作などを生じさせていないのがちょっとした自慢です。運が強いだけかもしれません。
 もちろん畑は45年来同じところを使っていますが、なんとか調子良く収穫できています。むしろ畑ではなく、自生しているフジバカマや野スミレなどをバイラス病で被害にあったぐらいです。とはいえ庭の木が大きくなり、日照がだんだん悪くなっていますから十分用心しないといけないと思っています。それだけに、植物にもこの環境に慣れ、心土不二を地でいってほしいと願っています。
                               

 

奥の鉢は株を分けず土だけ替えたものです。右の二つはこれまでのやり方ですが、植える苗の数を半分に減らしました。左側は小株に分けただけで、一本ずつには分けずに植えたものです。この三つの植え方から私がなにを期待しているかお分かりでしょうか?

大賀ハスの植え替えです。古代ハスとも呼ばれています。7〜8年前に友人から貰って花を咲かせてきました。それまで友人は花が咲かなかったといっていましたが我が家に来た年から花を付けました。昨年は植え替えをさぼり一輪も咲きませんでした。

久しぶりのカヤネズミ 近頃、カヤネズミの巣を見かけなくなり心配していました。妻がテラスで子ネズミを見つけた、といってエプロンのポケットに入れて連れてきました。どうやらカヤネズミの親のようですから嬉しくなりました。なぜか我が家の動物は、妻には簡単に手掴みを許してしまうのです。

鉢植えの植え替えをしている途中でカタツムリの恋に出会いました。生まれて初めてカタツムリの交尾する場面の目撃です。わが家の庭にはさまざまな陸貝がいます。その大きいほうのカタツムリの恋でした。杏の木の下で、幹で出会って恋に陥ったようです。
我が家の庭で拾った陸貝の貝殻です。少なくとも7種類はいます。カタツムリ(中段の左の二つ)は大小で2種類かもしれません。今回見つけた恋のカタツムリは左側の大きい方です。この中で上段の右二つの生きている姿はまだ見たことがありません。一番大きい(上段左端)が異常発生し野菜をバリバリ食べられた時は驚きました。
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