夏野菜の植えつけ    02/04/28
                                                 
 
 トマト、キュウリ、トウガラシなどは苗から、苦瓜(ゴーヤ)、ツルムラサキ、トウモロコシ、オクラ、ハナオクラ、インゲンマメなどは種から、コイモ、ヤムイモ、ジャガイモなどは種芋から、サツマイモは刺し芽で、ヤーコンは株芽、ワサビダイコンは根分けと言えばよいのでしょうか、から育てます。こうした植え付け作業を4月中に終えるようにしています。コンニャク芋も育てていますが、鑑賞用と言った方がよく、まだコンニャクを作って食べたことはありません。

 ヤムイモは今年初めて挑戦します。芋の頭の部分を残して種芋にし、植えつければよいようです。ベトナムではタロイモを同じ方法で増やしていましたが、親戚でしょうか。とてもたくましい作物らしく、蔓が勢いよく高く登るようですから背の高い竹の手を作りました。種芋を頂いた知人の話では、トロロ芋よりもクセがなくて美味しいとのこと。収穫が楽しみです。たとえ美味しくなくても、我が家の土地になじんでくれれば長年にわたって作り続け、思い出の一品にしたいと思っています。過去を振り返れば、こうした苗や種などをいただいた人とはやがて知人となり、多くがその後は友人になっています。ヤムイモをくれた知人にもいつの日にか育ち具合などを見がてらにアイトワを訪ねてもらい、友人になりそうに思っています。

 ワサビダイコンは、妻と北海道を訪ねた時に紋別の友人と野原を散歩し、そこで野生化しているのを見かけたのがキッカケです。西欧からの外来種ですが、アメリカではホースラディッシュと呼んでおり、とても丈夫な作物です。根菜で、根をすりおろしてワサビのように使います。スーパーなどで買うチューブ入りのワサビの中身は、このすりおろしたものに着色していると聞いたことがあります。この大根のような根の肩の部分から沢山発芽しますが、その一芽ごとに切りわけて種芋のようにして植えつけます。

 トマトは新しい作り方に挑戦します。雨に打たれないように屋根の下で育てる方式の採用です。昨年は手製の屋根を作りましたが、竹で作った骨組みにビニールシートをかけるやり方では不完全でした。そこで専用の金属製の骨組みを買い求め、3種類の苗を植えました。チェリートマトと大きな実のなる品種は1本づつ、中ぐらいの実がなる例年の品種は5本買い求めました。例年の品種の2本は、これまで通りに雨に当たるところで育て、屋根つきと比較してみようと思っています。

 苦瓜は奄美大島を訪ねた折に手に入れた種に始まります。妻と一緒に、田中一村という画家の足跡を追った旅で手に入れました。妻の九州の友に船で奄美までご案内いただいたのですが、その船で初めて私は苦瓜を口にしました。田中一村の好物でしたから、もう何年にもわたって作り続けており、自生するまでになっています。ハナオクラは、拙著の編集をしていただいた方に種をもらって作り続けてきました。コイモは、宮崎県都城の友人から届いた種芋も使います。我が家の土地や京都の気候では収穫量が少ないのですが、親芋がとても美味しいし、ヅイキも食べられます。

 トウモロコシは一昨年の夏、中国奥地で手に入れた品種です。その経緯などは華道「嵯峨御流」の機関誌『嵯峨』でとりあげましたし、いずれエッセー『庭宇宙』の夏号でも紹介できそうですから割愛します。いずれ、このトウモロコシに期待していることが満たされるなど、結果が出たときに話題にしたいと思います。
                                   

 

トマトを雨から守る屋根です。トマトは虫には強いのですが、病気に弱いので雨水をかぶらないようにして病気にかかりにくくするのでしょう。右奥に見える竹の手がヤムイモのために立てたものです。

ホースラディッシュです。手前が苗で、奥が育ち上がった姿です。根菜で細い大根のようなものが出来ます。それをすり下ろせばワサビのように使えます。このワサビをたっぷり入れて作ったソースで生カキを食べたくて作っているようなものです。

ホースラディッシュの花です。初めて咲きました。これまでは根を切って新芽を出させ、増やしてきましたが、種から増えることになるのでしょうか。紋別で見た野生のホースラディッシュは種から増えていたに違い有りません。我が家でも自生すればいいのですが。

左の苗がイボイボが痛いようなキュウリです。四川という名称ですが、スウヨウと呼ぶようです。10年ほど前まではこの種類のキュウリを作っていたのですが近所の種苗店では手に入らなくなっていました。このキュウリでキュウリもみや浅漬けが出来る日が楽しみです。
サツマイモの苗を10本植えました。その畝の片方の肩にはカキチシャがまだ植わったままですが芋の葉が茂り始める頃には食べきっているでしょう。手前の肩にはコーヒーかすとフィルターを乗せています。フィルターは乾けば燃やして灰にします。
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