冬野菜の準備 02/09/10
教え子との楽しい体験ゼミで畑仕事は一週間飛びました。だから次の週末は、妻と2人で示し合わせて一緒に畑にでました。それは収穫を終えたキュウリや三度豆など第一陣の夏野菜とトウモロコシやゴボウの跡を耕し、ブロッコリーの苗を植えたり白菜の種をまいたりする第一陣の冬野菜作りの作業です。実は、初夏にカボチャの苗をもらった妻の友人から今度はブロッコリーの苗を頂きましたので、一刻も早く植えつけたかったのです。私が耕している間に妻が一輪車で堆肥をとってきて、私が耕し終わったところに入れていく。次に、私が堆肥を鋤き込んで畝に仕立てている間に、妻は苗植えや種まきの下準備をしたりジョウロに水を入れて運んだりする。妻が苗を植えたり種をまいたりしている間に私が日覆いをかぶせるための割竹の用意をする、といったぐあいに二人で段取りよく連携プレイをするわけです。水菜と壬生菜は妻が一人で苗床を作って種をまきました。これらは苗を10センチ位に育ててから本格的に育てる畝に植え替えます。
こうした作業をしている途中で、妻が「あれは何。あの濃いピンク色の花は何」と声をあげました。それは実生のサルスベリが初めて花をつけたものでした。数年前に自然生えしたもので、その時から私はこの日を楽しみにしていました。わが家には白いサルスベリの木しかありませんから、ピンクの花を咲かせる種はどこかから飛んできたのでしょう。あるいは小鳥が糞と一緒に運んできたのかもしれません。ひょっとしたら、庭の白い花がどこかの赤い花と蝶か蜂の仲立ちで結ばれ、ピンクの花が咲く種を結ばせたのかもしれません。このいずれなのか、いつかは突き止めたいと思っています。
これから1カ月ほどは冬野菜のために多くの時間を割くことになります。夏野菜の収穫が終わったものから順に次々と抜き去り、その跡を耕して畝に仕立て、大根、カブラ、ホウレン草、今年の種が手に入ればスグキ菜もまきたい。ネギの苗やワケギとか葉ニンニクの球根も植えつけます。こうした作業が終わる頃には水菜や壬生菜が苗床で育っている頃ですから、本格的に育てる畝を作って本植えをします。
今年の冬野菜は、堆肥と鶏糞と灰に加えて新しい肥料を配合しました。過日お伝えした安八町役場でもらった生ゴミから作った有機肥料です。その有効性を確かめてから、友人にも教えてあげようと思っています。匂いもしないし、とても使いやすい形状ですから、普及してほしいと思います。それが家庭の生ゴミから出来るとすればすばらしいことです。この有機肥料を試しに使ったトマトはとても美味しい実を着けました。
トウガラシはまだ収穫の最中ですが、近くある雑誌を飾る写真の撮影に使われます。その写真映りがよいように、周りの野草を抜くなどの手入れもしました。今年は、例年より実の収穫を控え、少し多めに実を残して赤くみのらせています。もちろんその赤い実が映えるように、たっぷりと水やりをして葉や幹を青々と繁らせるようにしました。この葉や茎の緑と赤い実が醸しだす色彩の調和は、眺めているだけで心が和むものです。
すでに庭では柿や桜の葉も少し色づきはじめています。もちろんそれは虫に襲われたり病気になったりして弱ったための現象でしょうが、これから冬にかけて元気な葉も次々と紅葉します。ハゼ、ヌルデ、マユミなどの小振り木から、クヌギ、カシワ、サクラなど大きくなる木、その中間のモミジやカエデなどが次々と赤や黄色にと紅葉します。その頃には大根などの間引き菜が美味しくなっている頃です。
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