年末の剪定 02/12/17

 土曜日は「株立ちの樫」の剪定をつけました。数本の樫の木を寄せ植えしたような木ですが根は一本です。いつもこの木から年末の剪定を始めてきましたが、今回もそうしました。母が健在の時は、母の居間の前にあるこの木の剪定に2倍ぐらいの時間がかかりました。それは、「この枝は残そうか」「それはとって」などと母の希望を聞き入れていたからです。また途中でいつも母が抹茶を一服たててくれましたので手を休めなければいけませんでした。それがなくなり、仕事が手早く思い通りにできるのはありがたいのですが、「きれいになったねぇ」との母の声もなくなったのは寂しいことです。

 アケビの剪定もしました。アケビは昨年の剪定を飛ばしていますし、別注の変形の棚で育てていますから脚立も立てにくく、少し手間がかかりました。庭の回路が直角に曲がっている水路の側に自然生えしたアケビです。だから水路をまたいだ3本脚のような形の棚を別注したのですが、とても洒落たデザインだと自画自賛しています。針金で私が模型を作り、それを20倍に拡大する要領で作ってもらいました。わが家には、他にも鉄棒を使って作った別注の棚が4つあります。それぞれの狙いや目的が異なっていますから、そのデザインはそれぞれ異なっています。いずれはご紹介します。

 クヌギの枝を2本落しました。シュノーケル式のアルミ製のハシゴを伸ばし、さらにその上端に立たなければならないほど高いところの枝でしたから少しビクビクしました。しかもそのクヌギは1.5メートルほどの土手の上に生えた木でしたから、高所恐怖症の妻が見ると登らせてくれそうにありません。そこで、落ちたらお陀仏ですので、ハシゴの上端をまずロープで木に結わえ付け、もう一度ノコギリを持って登りなおして切りました。シイタケのほだ木にするのが目的ですから、もっと切らなければいけません。でも今日はこれまで、としました。歳をとってから疲れると怪我のもとだと言われます。

 日曜日はニラの植え替えから手をつけました。きっと時期は間違っていると思いますが、ニラのあとにエンドウ豆を植えたいのです。妻がポットにまいたエンドウ豆の種が芽を出していますので、来週あたりには畑に下ろしてあげないといけないと思います。ニラは種をまいてからすでに3年も経過していますから畝の肥料がすっかり切れているはずです。だから、ニラの株を植え変えた畝にもタップリと腐葉土や安八町で頂いた有機肥料や灰を入れましたが、ニラのあとにもタップリと肥料を入れてからエンドウの苗を植えようと思います。ニラは寒さで葉が枯れる時期ですから、今頃植え変えると株は弱ってしまいそうです。そこで、割り竹でフレームを作り、ビニールで覆いました。

 庭には今、落ち葉が一面に積もっています。一足ごとにカサカサと音をたてますが、クヌギの落ち葉が一番大きな音をたてます。一番小さな音はモミジでしょう。もちろんミツマタなどは柔らかくてやさしい葉ですから音など立てず、むしろ足音まで消してしまうぐらいです。こうした落ち葉をすべてかき集めて一か所に積めば、きっと高さが4〜5メートルもある円錐形の山ができると思います。もちろん雨に濡らして踏みつけながら積めば3分の1とか4分の1になり、腐葉土になってしまえば10分の1ぐらいになることでしょう。だから踏みつけながら積めるように、これまでは4枚の畳で囲った堆肥場を作ったりしてきたのですが、それ自体が大変でかつ問題含みの作業です。そこで今年は、腐葉土を作る常設の設備を用意することにしたわけです。
                                           



               


樫の剪定では70%ぐらいの葉を落とします。松の剪定はもっと落としますが、なんだか可愛そうな気がします。だが、そうしないとどんどん木が大きくなり、間伐をして透かさなければならなくなります。江戸時代の人々の写真を見ますと多くの人が小柄です。人間でも同じことで、限られた土地で大勢の人が生きていこうと思えば、皆が好き勝手に大食して大きくなるわけにはいかなかったのでしょう。




アケビの棚です。あと何年すれば実がなるのでしょうか。近年は、毎年雌花も着けるようになりましたが着果しません。蔓がそうとう太くならないと実は着かないと聞きます。剪定をして傷めると木の成育を抑えますから、2年に一度の手入れにしています。いつの日にかわが家の実を庭作りをしていない友に配れるようになりたいものです。甘い実を包んだ皮の肉は調理して食べるとほろ苦さがあって美味しいのです。



このところ花芽を楽しんでいます。早朝のとりたてを写真に撮りましたから霜をかぶっています。2月頃から食べられそうだと期待していた菜花の花芽ですが、2週間ほど前から花芽をつけはじめました。この調子だと、来年の4月頃まで半年近くも好物の花芽を食べ続けられそうです。とはいえ、大根や小松菜などの花芽のようなあの香りや苦みは春まで楽しめそうにはありません。




常設の腐葉土をつくる施設の基礎です。8畳の間ぐらいの広さです。それを2つに区切って、今年は片方だけを使い、他方は来年用に残し、2年間の落ち葉を堆肥にしようと思っています。そうすれば、いつでも順繰りに腐葉土を使いたい時に使えるようになるでしょう。これとは別に、キュウリやサツマイモの蔓など農作物の残滓や生ゴミなどを堆肥にする山はこれまで通りに作るつもりです。



我が家のブロッコリーは12月から3月近くまで収穫します。先月収穫したブロッコリーの枝芽が大きくなりかけています。正月には採ることになるでしょう。そのころになればきっと葉は半分くらい小鳥に食べられてなくなっているはずです。餌を見つけられなくなったヒヨなどが食べるわけです。もしブロッコリーが食べられなければ山に餌がたくさんあったと言うことです。


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