雨の合間の種駒打ち 03/03/10
雨がちの週末でしたから温室での仕事がはかどりました。もちろん晴れ間を見て、シイタケのホダ木に種駒を打ち込んだり風呂用の薪を運び込んだりしました。畑仕事は、昨年から加わった一種のネギを育てている短い畝の草抜きしかできませんでした。
シイタケの種駒打ちは、急に冷え込み、雨が雪にかわったタイミンングをとらえ、「今だ」とばかりに妻と示し合わせて庭に飛び出しました。この度はこれまでになく大量のホダ木が用意できましたから800個もの種駒を買い込んでいました。また、これまでになかった余計な作業が待っていましたから気になっていた仕事です。もちろん吹きっさらしのとても寒いところでの長時間の作業ですから、妻が編んでくれた耳の隠れる帽子をかぶって出ました。余計な作業とは、ホダ木の雑菌対策です。木肌にこびりついていたキノコの一種を金ブラシで剥がしとり、その粉をブロワーと呼ぶ落ち葉掃除などに使う強力な風を吹き出す機械で飛ばし去る作業です。少しでも雑菌を減らせばそれだけシイタケの菌が育ちよいように思うのです。その上で、ホダ木を打ち込む穴をドリルで一つずつ開け、木槌で打ち込みました。二人で手分けをして作業を進めましたが、次第に体が温まり、冷たい飲み物がほしいぐらいになりました。
風呂に使う薪の用意は、ほんの1時間ばかりの作業でしたが、晴れ間を見つけるのに苦労しました。それは、ストーブ用の薪置場から薪を持ち出し、マサカリを振り回せる場所で風呂釜の口に入る太さに割り、焚き口に運んで積むだけのことですが、少し心づかいが求められます。ストーブ用の薪は、直ぐに燃え尽きないように太いのを用いていますが、細く割るときに手加減し、太いのや細いのを適度に混ぜて積む配慮です。冬場は、風呂が沸くまでに2時間ほどかかります。太さの異なる薪の配合とそのくべ方いかんで、焚き口に足を運ぶ回数や用いる薪の量を減らすことができるわけです。
雨がちの天候は温室仕事をはかどらせました。宿根のサクラソウは今が植え替え時ですが、雨のかからない温室に鉢を持ち込んで株分けをし、4鉢を8鉢に増やしました。冬も葉が消えない六甲サクラソウの鉢植えも植え替えました。この鉢植えは沢山ありますから何度かに分けて植え替えてきた最後の分です。六甲サクラソウは庭のあちこちで自生していますが、オープンカフェのテラスを飾るために鉢植えもしています。もう一種の1年草のサクラソウは種で増えますが、温室で発芽した分は今が満開です。路地で発芽した分も花芽が立ち上がっていますから間もなく咲き始めるころでしょう。数年前にもらった苗から広がったものですが、今では庭で自生するまでになっています。色も、白とピンクの2種類だったのに濃いピンクの花が咲くようになり、3色になりました。宿根のサクラソウも来年は露地植えも試みようと思います。
わが家の温室は加温していませんが、室内は一足早く春が来ています。鉢植え植物の鉢に勝手に芽生えたオオイヌノフグリやハコベなどがムクムクと育って満開の状態でしたが、雑草とみて抜き去りました。綺麗に咲いていましたから少し気がひけました。
わが家の畑には 昨年から新しいネギが加わっています。その畝に生えたオオイヌノフグリやハコベなどの除草もしました。路地でも日当りがよいところのオオイヌノフグリは花をつけはじめています。新しいネギとは、これまでの九条ネギとワケギとは異なる種類で、ワケギのように球根で冬越しさせる種類ですがとても柔らかいネギです。
ホダ木に生えたキノコの一種(?)です。グレーがかった淡い緑色で薄っぺらい植物です。梅や桜の木肌にとりつくと風流に見えますが、ホダ木に付けておいたのではシイタケ菌の繁殖を疎外する悪者になるように思います。写真の黒く映っている部分は金ブラシで取り除いたところです。思ったよりしんどい仕事でした。
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種駒を打ち込んだホダ木を伏せた状態です。ムシロをかけて覆うのが一般的ですが、ムシロがありませんでしたので、穂竹をかけておきました。これは吉とでるのか凶とでるのか分かりません。竹や笹の葉は殺菌作用があるように思いますから、私は吉にかけました。答えは来年の今頃には分かります。
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温室で2週間前に咲き始めた白い椿を居間に飾りました。1カ月余り前に剪定した枝を温室の水槽に放り込んでおいたものです。庭の白い椿の木の蕾はまだ固いままです。私は、花を生けるために切るのは好みません。混んでいる木や草花を剪定したり透かしたりした時にでる切り取った分を室内に持ち込んで生けるのが好きです。そうすれば花は二度楽しませてくれます。
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しだれの紅梅が咲き始めました。24年前に商社を辞めた時に仲間が送ってくれた記念樹です。大きく育てたくて剪定の仕方や肥料を工夫したのですが、元気が出すぎて今のところは枝垂れなくなりました。いつごろどのように枝垂れ始めるか興味津々です。
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新しい種類のネギです。昨年、妻が友人からいただき味噌和えなどにして食しましたが、とても美味しかった。そこで根の部分を畑に植えておきましたら小さな球根がとれました。干して室内で保存し、早春に畑に植えたものです。今年は大きな球根がとれ、来年は一人前の大きさに育つだろうと思います。といっても、背丈は15センチ程度です。
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