イモリと踏み石 03/07/06

 この一週間は、わが家のビッグニュースから始まりました。朝一番に、まだ孵化したてのような小さなサワガニを見つけたのです。泉からビオトープに通じる水路に落ち葉や土が溜まっていたので移植ゴテでさらえましたが、すくい上げた土の中から出てきたのです。近頃はサワガニの数が減っていただけに嬉しくなり、早速妻に伝えました。昨夏、泉が長期にわたって枯れ、ビオトープも干上がり、そこを生息場にしているイトトンボやサワガニのことがとても心配でした。それだけに嬉しかったのです。

 朝食後、妻は買い物や郵便局の用事などで留守勝ちでしたから私は一人で刈り込みの続きに手を着けました。刈り込みは例年、アイトワの夏休み中に片づけることにしていますが、今年は余分の大仕事がありますから少し急いでおり、午前中を費やして2本のキンモクセイとその周辺の手入れを終えました。大仕事とは、太い桜の幹の治療です。3本の太い幹に分かれた桜が毛虫に2年続けて襲われ、幹の1本が枯れ、朽ちかけています。この切り取りは大仕事ですから、3日ほど続けて晴れる休日を狙っているのです。

 午後も、ビッグニュースがありました。昼食の後、少し横になったつもりが2時間ほど眠ってしまい、その後でイモリが2匹いたことを知ったのです。目覚めると好天でしたから風除室の鉢植え植物に水をやったのですが、その北側にあるビオトープにイモリが2匹いたのです。午後も妻は人形の材料を求めて出掛けていましたから、寝ぼけ眼でしっかりと確かめ、その上で刈り込みの続きに手を着けています。

 5時近くに妻は帰宅し、午後のお八つを急いで運んでくれました。久し振りのあんパンをミルクで食べた後でイモリのことを思い出しました。妻はいつも一匹では可哀相だと同情していただけにさっそく飛んで行き、声を震わせながら戻ってきました。何年も前に10匹あまりのイモリを泉に放したことがあるのですが、2匹ともその生き残りに違いありません。昔の泉にはイモリがたくさん棲んでいたのですが、40年近く前に近隣一帯から消え去っています。他にも生き残りがいて繁殖してくれたら言うことなしです。

 夕刻、剪定や刈り込みで出た山のような枝葉を、ブロワーと呼ぶ庭道具で風を吹きつけ、ながら2人がかりで燃やしきり、居間に引き上げると8時になっていました。土曜日にお世話になった知人が3人で泊まり掛けで来てくれますが、火曜と金曜は雨との予報でしたから焚き火場を片づけて置きたかったのです。予報通りに翌火曜日は雨でしたから温室でスーヨーキュウリの種と自然生えしたサクラソウの芽をポットにまいたり植え替えたりしました。私が学校に出た水と木は晴れ、妻は小径などの草抜きをしました。

 金曜日は曇天、午後4時まで庭掃除をした後、半年ぶりで商社時代の集まりに出掛けました。忘年会や新年会に声をかけてもらっていますが、独身寮で一緒だった友や海外出張で世話になった友とも顔を合わせられますから楽しみにしています。その多くが次々と定年で悠々自適の生活に入っています。散歩と習い事に多くの人が時間を割いています。中国語やスペイン語、習字や絵画など。本来は、こうした人たちが身に着けた識見を広く発信できる国にしなければ勿体ないような気がします。

 土曜日の朝となりました。まだ雨は振っていませんが、その確率は50〜60%とか。いつ雨が降りだしてもよいメニューに切り換えです。バーベキューや豚汁などはやめ、松花堂弁の用意です。さあ、これから2人で手分けして準備です。


剪定がおわった2本のキンモクセイの大きい方の一本です。側に自然生えした藤が大きくなり、サンクンガーデンに通じる下り階段の上に張り出しています。この春は花をたくさん着け、大勢の方に見上げていただきました。もちろん藤も適当に剪定しました。

夏休みが終わる7月20日までに治療しようと思っている桜です。寿命が短いソメイヨシノですし、樹齢は40年以上を数えていますから盛りも終わりです。でも、背丈が20メートル近くも育ったアイトワのシンボルのような木の1本ですから、なるべく命を永らえさせたいと思っています。

曇天の金曜日に、桃に袋をかけました。40余りの実が着いていましたが、すでに虫に食われていたり、葉の数が足らない枝に着いていたり、2つも3つもの実がかたまって着いていたりしましたから、良いのだけ選んだら、10程しか残りませんでした。

傾斜地にある野外パーティーを開く焚き火場ですが、矩形の御影石で階段状にして土が流れにくくしましたが、まだ土が固まっておりません。そこで円形の御影石の踏み石を加え、軟らかい土を踏まなくてよいようにしました。雨さえ降らなければここで湯豆腐から始めたいのですが

日曜日も雨になったら、オープンカフェにしているテラスで朝食ができません。そこで風除室を片づけました。4〜5人なら風除室でなんとか食事ができます。この左のガラス戸の外側にビオトープがあり、イモリを見つけました。
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