ババを引きたくない04/09/11


 ノバトおポッポが異常です。前日まで仲良く餌をついばんでいたのに、少し大柄の方が急に小さい方をいじめ始めたのです。かつて子育て中のポッポ夫婦が悲劇に見まわれたことがあります。その後、残った方がコバトを1羽だけ育て上げ、子連れで姿を見せるようになりました。先週の半ばまでは仲良くしていたのですが、いつものようにトウモロコシの実をまくと、大きい方が急に小さい方をつつきながらしつように追いまわし、追っ払ってしまったのです。

 この週始めに、ポッポの羽音に気づいて縁先に出ましたが、1羽しか来ておらず、単独行動をするようになっています。妻によれば、この間に、大きい方が毛羽を逆立てて小さい方を攻撃する光景を見ており、母バトがコバトに巣離れを迫ったのだ、といいます。私は妻とは逆に、かつて襲われた用心深かった方が雌だと見ていますから、残った父バトがコバトを縄張りから追い出し、新たな伴侶を迎え入れる準備に入ったようだ、と見ています。そのいずれなのか、ノバとの生態に通じた人と出会うなどして、知りたいものです。

 ハナオクラがシーズンです。菜園は端境期で、冬野菜の種まきで忙しい時期ですから、ハナオクラやオクラなど限られた食材で食卓を飾らなければならず、妻は大変でしょう。すでに菜園では、ホウレンソウ、大根、コカブ、白菜、小松菜を直播きし、壬生菜を苗床にまき、ワケギの苗を植えつけました。これから人参、ミズナ、コウタイサイ、ラディシュなどの種をまきます。

 お茶に関して嬉しい話がありました。昨年から緑茶や番茶などは無農薬有機栽培の国産品を手に入れ、飲めるようになったのですが、これからは紅茶についても無農薬有機栽培の最高品質のセイロン・オレンジペコを楽しめることになりました。お茶の木の栽培には大量の農薬がつきものですが、スリランカ(旧国名セイロン)では無農薬有機栽培のお茶を収穫し、オレンジペコの生産に成功した人がいます。その限られたオレンジペコを輸出する相手に、日本ではこのたびのスリランカ旅行で案内役に立ってもらった人が選ばれていたのです。

 来客や外出で忙しい週でした。新たに取り組むことになった顧問先の会議に出席したり、かつて顧問であった会社の社長さんをはじめ幹部を入れ替わり立ち代りお迎えしたりしたからです。後者はかつて、私の助言に疑問を感じて一方的に解約した企業ですが、案の定、私が反対した土地を購入して大損されたようです。新たに抱え込まれた問題はとても複雑ですが、心を研ぎ澄ました判断を速やかに下し、体質の改善に立ち向かっていただきたいと思っています。

 アイトワ塾では処女作(『ビブギオールカラー ポスト消費社会の旗手たち』)の検証が終盤にさしかかっています。バブルという言葉が流行る直前のことでしたが、「消費社会に酔っ払っていてはいけない。ビブギオールカラーに変身し、次代・ポスト消費社会の旗手になろう」と提唱したくてサラリーマン生活を捨てたようなものですが、そのかいがあったように思いました。資源小国の日本には、次代も一流の国でありつづけるには。この道しかないと見たわけですが、その次代の主役・ビブギオールカラーの本質を記した部分を16年ぶりに読み返したのです。よくぞ言い切っておいたものだと思いました。

 わが国はこの提唱とは逆に、バブルに酔っ払い、無益な10年を過ごしただけでなく、今やその上塗りをするようなことをしています。小泉さんや竹中さんは、いずれは愚かであったことに気づかされることでしょう。わが国は武器をソロバンに置き換えて太平洋戦争の二の舞を演じ続けてきたようなものですが、お二人は二の舞をババを引くところまで追い込んでしまうのではないでしょうか。その恐れを危惧した下りを処女作には盛りこんであったように思います。


居間に飛びこんできたコノハチョウです。この蝶をズーッと昔から見ていましたが、「蛾だ!」と錯覚していました。2年余り前に、妻が洗面台で落ち葉のように装っていたところを発見してからコノハチョウだと気づき、その後は幾度も目にとまるようになりました。これまでは内側の派手な羽に目を奪われたりして木の葉のような外羽を見ておらず、見過ごしていたわけです。

ハナオクラづくしの夕食です。天ぷらは、汲み上げゆばや伏見トウガラシを加えて揚げています。酢のものは、緑豆ハルサメやキュウリとあえています。サラダには、ゴーヤだけでなくうらなりのキュウリとトマトも入っており、マヨネーズとポン酢で味付けしています。汁は、巻き海苔を溶かしたすまし汁に、実としてハナオクラを浮かしています。
モロヘイヤの発根です。畑のモロヘイヤが背丈を伸ばし過ぎたときは、切り詰めてわき芽を出させ、背丈を低く仕立てるようにしています。他方、切り取った方は水槽に切り花のようにして活けておき、必要に応じて葉や芽をちぎって食材にします。その水槽に活けてあった茎から根が出たわけです。今は植木鉢に植えて風除室で育てています。
中国ホウセンカです。中国で2回に分けて手に入れた種が、庭で自生するまでになりました。このたび庭や畑をイノシシに襲われ、勤労意欲をそがれるほどの被害を受けましたが、なぜか今年は菜園に芽生えた中国ホウセンカが見事に育っており、少し慰められています。とはいえ早く種を結び、冬野菜の畝に仕立て直せるようにしてほしいと願っています。

処女作の部分です、今であれば、「地球人としての認識の下に、自然との共生を宣言し、持続性や循環性に欠けた生き方との決別を誓うこと」と記すことでしょう。なにせ16年前は、「自然との共生」や「持続性のある開発」とか「循環型生活」といった成句はまだ使われていなかったのです。

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ゴーヤ茶を造ってみることにしました。もしこれが成功すれば、次年度からは計画的に造ろうと思います。2年ほど前に、奄美から訪ねていただいたお客様の手土産でゴーヤ茶を初めて知りました。その苦みばしったさっぱりした味は、わが家では自家製のヤーコン茶で代替させていますが、このゴーヤ茶が上出来なら、来年から造ろうか、と話し合っています。

知人が土産に持参してくれたトウガンとカンピョウ、そしてわが家のゴーヤ茶(袋入り)です。トウガンは長径40cm、目方6kgですが、このトウガンより大きいカンピョウが、剥いて干せばこんなに小さくなったといいます。わが家のゴーヤ茶でいえば、上の写真の分が干しあがるとこのように100gになりました。