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無理、無茶、苦茶のない一週間 04/12/05
この月曜日は印象深い一日となりました。朝は、まだ霜が残る早朝に、初めて妻と二人で木陰のテラスを使い、熱い熱いキノコ雑炊をフウフウと息を吹きかけて冷ましながら食した上に、宮崎県の友から温かい電話をもらいました。夕刻は、かつて顧問をしていた会社を訪ね、初めて冷え冷えした役員会に参加しました。その間に、「エコライフガーデン アイトワの循環」と名づけた庭を巡る地図とその解説文を友に助けてもらって仕上げたり、関東の友から先週の「熊問題」や「おカネをモノサシにする人」を嘆いた週記に対する熱い声を寄せてもらったりしています。
宮崎県都城市の友は、嵯峨御流の機関誌『嵯峨』に載ったエッセーに目をとめてくれました。女手一つで子育てをしながら紅梅園を経営するまでになった人ですが、「自然の不思議」を体験しています。妻の同様の体験とからめた私の一文を読み、「思い出させてもらいました」と当時の感動を振り返りながら、電話の向こうで彼女は声を弾ませていました。
ライブドアの社長は、朝日新聞のフロントランナーで「『おカネで買えない価値がある』なんて言うのは、自分が努力しないことに対する逃げ、自分の才能が足りないことを認めたくない逃げですよ」とも語っています。私は「おカネで買えるモノなんてたかが知れている。ほんの少し時間が経てば、ゴミになるモノか虚しい気持ちにさせるコトのいずれかだ」と思っていますから逃げ組みの一人でしょう。しかし、妻は「気の毒な人ね」と感じたようですし、わたしは「困った人だな」と思いました。なぜなら環境破壊の原因を追い詰めてゆくと常にこうした人が立ちはだかります。こうした無茶な人を生む社会のシステム自体が心配でなりません。
先週の金曜日から出かけた大垣にも一つの心配があります。「軒先よりも庭木の背を高くすると、家が寂れる」との言い伝えがあることです。もしこの言い伝えが事実であれば、樹木に埋もれんばかりのわが家は寂れようとしているようなものですが、私は逆に、大垣の人々も私と同じ意識になれば、大垣の豊かな地下水を生かした幸せを手に入れられそうだ、と見ています。
第5回目の大垣市市民環境フェスティバルは市長や市議会議長も迎え、無事に終了しました。大垣市環境基本計画は、基本理念として「暮らしを変えて、未来に夢を」を掲げており、「ハリンコが泳ぎ、ホタルが舞う水都、大垣」を目指していますが、その暮らしを変える上で必要となるアイデアや器機や技術などを展示する市民啓蒙活動です。今回は、これまでの太陽光発電機だけでなく岐阜大学から「フイルム型カラフル太陽電池」が出品されたり、アメリカ先住民が活かしていた西洋レッドシーダーの有効成分を抽出した「除菌、抗菌、消臭」効果に優れたから製品をはじめ様々な自然の力を生かす技術や製品も展示されたりしていました。小中学生のポスターや作文の展示や女子短大生の吹奏楽だけでなく園児の打楽器の演奏もあり盛況でした。
今、ウクライナが荒れています。ヤヌコビッチとクヒマやロシアのプーチンの各氏は自信のない人たちでしょうか。インチキまでするのですから責任感とは思えません。自信があるなら、「自分ならもっとうまくやれる」と思う人がいたら「しめた」と思って譲ればよいのに。それでうまく行けば自分は静かに過せるわけでしょう。無理に押さえつけたり無茶を通そうとしたり苦茶をなめさせたりするから、命がけのテロまで誘発するのではないですか。
土曜日の朝は、大阪から知人を迎えて木陰のテラスで熱い粥をすすりました。その後で、一人の若者を迎えて昼過ぎまで庭仕事を手伝ってもらいました。これから友に連れてもらったアイトワ塾の合宿に出かけます。軍鶏(シャモ)の若鶏が自慢の民宿で、その道の権威に「老化と寿命」について学びます。一緒に風呂につかったりトリ鋤をつついたりして一夜を過すわけです。
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都城の友の目にとまったエッセーです。彼女からこの体験を1年余も前に聴いたまま、その後を確かめずに「後にも先にも」と私は記していました。彼女から「その後もまだ見ていません」と聴いたときに、そのうかつさに気づかされ、同時に胸をなでおろしています。でも、彼女によれば、今一度見ることが出来そうだ、とのことでした。そのわけはいずれ近いうちに。
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月曜日(29日)の朝、木陰のテラスから妻と二人で見上げた紅葉です。まだ5分の状態で、緑の葉が多く残っていました。この下で、前夜の冷ご飯を生かしたキノコ雑炊を食しました。わが家のシイタケの他に、ナメコ、ヒラタケ、エノキを入れてありましたが、とろみがあって美味でした。6日後の土曜日の朝は、もう少し紅葉が進み、葉がもう少し散っていました。
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大垣市の市民環境フェスティバルで演奏を終えた園児たちです。整然と並んで、少し緊張しながら見事に演奏し終えた園児たちが、この着ぐるみに接した直後にこうなりました。こうした子どもたちに、緑豊かな環境を残したいとの思いを新たにしました。
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岐阜大学の箕浦研究室が出展した「フイルム型カラフル提要電池」「レインボーセル」のブースです。これまでのシリコン式と比べると発電効率は何分の1かに過ぎませんが、カラフルだし柔軟性に富んでいるだけでなく、製造上での環境への負荷がきわめて少ないなど、異なる魅力がありそうです。中央は箕浦教授です。
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ドリュアス社が出展した細胞活性化作用や抗・殺菌性のあるβツヤブリシンや芳香性のあるツヤ酸メチルをはじめさまざまな有効成分を含んだ「ステリライザー」のブースです。西洋レッドシーダーには金よりも高価といわれる抗殺菌性と防虫性に優れたツヤ酸も含んでいるそうですが、日本のヒバには含まれていないとか。わが家でこれから使って効果のほどを試してみます。
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新エネルギー財団の展示物の一つです。今回は、同財団の「クリーンエネルギー展」と同時開催でした。現在発見されている石油を今日なみに使ったら、あと40年で枯渇するという話はよく耳にしますから驚きませんでしたが、その発見されている石油の総量が、富士山を枡として計れば8分の1程度だと知ったときは、新鮮な驚きを感じました。クリックすると財団の展示の様子が少しお分かりいただけると思います。
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もちろん庭仕事や大工仕事も楽しみました。この小さな大工仕事もその一つです。木陰のテラスで使うために作った「カンテキ敷き」で、底にはコルクを張っています。カンテキは、両親が70年ほど前に買って、残したもので、素焼きです。土曜日に、仕事の関係で、紅葉の状態を見てもらわなければならない人とキノコ茶漬けを食し、このカンテキでメザシをあぶりました。
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