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自ら輝やく 04/12/19
日曜日は楽しい昼食となりました。「囲炉裏場の側で焼きソバにしましょう」との妻の提案に従ったのです。アイトワのホームページを作っている友だけでなく、今週も若いカップルが庭仕事を手伝いに来てくれましたから、電気調理気を持ち出して庭でソバを焼くことにしたのです。残念ながら外気温が低く、風もありましたし、一度に6人分を焼こうとしましたから、家庭用電気調理器の火力では弱すぎてうまく焼けません。そこは野外調理のベテランである友のことです、コップの水を注いで蓋をして蒸し焼きにしたのです。みごとな出来栄えでした。
カップルには、「石畳の道」と名づけることにした道に仮置きしてあった石を、土道にはめ込む作業をまかせたのですが、良い仕事をしています。9割ほど仕上がったところで雨が降り始めましたから中断しましたが、二人は丁寧に土を掘り、切り石を一枚、また一枚と、前後の切り石と高さや左右を揃えながらはめ込んでいますが、得もいえない出来栄えです。あと四角い切り石を3枚と丸いのを3枚敷けば完成ですが、出来上がりがとても楽しみです。
月曜日は終日曇りました。人通りが少ない朝一番に妻と市道の落ち葉を掃除したあと、二人は別々の仕事に移りました。わが家の一帯でも、町並みの市道は、道に面した各戸で掃除をしあっていますから、妻は紅葉の秋は毎朝のように掃除をします。前夜は小雨交じりの強い風が吹いていましたから私も手伝ったわけです。続いて私は広縁のガラス屋根の掃除に手をつけました。それは前夜の雨がガラスの汚れほとびらし、汚れを取り易くしているに違いないと期待したからです。その間、妻は喫茶店の開店時間までにテラスの落ち葉を掃除していました。その後で、再び10時から妻と旧玄関の前で合流し、梅の剪定に手を付けています。
今の南向きの玄関ができる前は、今では裏口となってしまった北口が玄関でした。その北向きの旧玄関の前庭に梅が生えていますが、その樹齢40数年の梅、この庭では最も年輪を重ねている木の一本を、先週のスモモ以上に大胆にさばくことにしたのです。私が鋸で太い枝を落とすと妻が次々と手斧で小枝を打ち落とし、太い枝は薪に、細い枝は灰にするために仕分け、足場を片付けていくわけです。さもないと、私が脚立をうまく扱えないからです。
火曜日は大垣に出かけて環境関係のボランティア活動に、水曜日は大阪に出かけて顧問先での会議にあてました。大阪では帰途、社長さんに淀屋橋の近くでフランス料理をご馳走になったのですが、ふと市庁舎の方を見るとケヤキ並木に電飾が輝やき、人だかりができていました。私は『嵯峨』に送ったばかりの原稿で「天然のイルミネーション」を取り上げていたことを思いだし、大垣で勤めていた短大のことが急に心配になりました。実は、法人の考えに逆らって学生や教職員が創造性を触発しやすくすることしか私にはできなかったのですが、教職員や学生は自発的に輝き、3年で全学科を定員超にしていました。しかし、そのやり方が継承されていないようです。それでは教職員や学生は輝きを失い、3年で定員割れにしてしまうのではないでしょうか。
木曜日は小雨まじりの曇天でしたが、心が晴れることがありました。小雨が風除室のガラス掃除を容易するはずですから手をつけたのですが、その時に野バトのポッポがカップルで側にやってきたのです。これからこの二羽は番となって、毎年この時期になれば、春の子育てに向けて巣を張る準備に入ることでしょう。野バトは互いに健在である限り、終生番を解かないようです。結局風除室あたりの掃除は金曜日の午前中までかかりました。そのあと土曜日の午前中までかけて、日曜日の夜に客を迎える準備をしました。土曜は午後から市中に出かけ、毎年2度ばかり東京から迎える仲間たちとの懇親です。この春はわが家の庭にお迎えした人たちです。
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10日ほど前までアイトワの前の市道を飾っていたモミジの片並木です。道行くほとんどの人が「ワーきれい」とか「モミジのトンネル」との声をあげてくださいます。新緑の春は、若い女性のグループがこの木陰に入るとよく歌声を上げ始めます。男性が歌った例や、紅葉で歌声を上げた女性の例には未だ接していません。
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この根気のいる庭仕事に取り組んでいるカップルは、私たちのような生活、エコライフガーデンで繰り広げる循環型生活を夢見ているのではないでしょうか。それとも、どのような苦労も二人で一緒なら楽しい時期なのかもしれません。もし後者なら、この庭仕事を通して、苦労を喜びや誇りや信頼関係などに変えるコツを身につけてもらいたい、と思います。
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楽しい昼食でした。この木のテーブルは組み立て式ですが、妻と二人の合作です。結婚した年の春に、2客の椅子と揃えて作りました。いずれも、幅9cm厚さ1.5cmの板だけ使って作っています。一種類の板と釘と防腐剤だけで生み出した野外用セットのテーブルです。
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上のテーブルと揃えの椅子です。31年前のある日曜日が生み出させた代物です。形や寸法は私が決めて、切り、妻は組み立てるための溝を刻んだり組み立てたり塗装をしたりしていました。二人は設計図を書いてから造るのは好まず、作りながら考えます。だから、手前が後で作ったことがわかります。肘掛けの部分に溝を彫り、木を組んでいるからです。
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手前味噌が、まだ若いご夫婦から送られてきました。かつて何回も訪問を受け、老人介護に役立てる庭造りについて語りあったカップルですが、今年も送ってくれました。二人はある施設に迎えられ、奥さんも資格を取り、夫婦で庭造りを生かした介護を軌道に乗せつつあるようです。その一環として作った味噌だけでなく、私の好物のカステラが添えられていました。
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仕事場の屋根に登って撮った写真です。左は、落ち葉掃除をする前で、奥に風除室のガラス屋根が見えます。右は、掃除をした後です。掃き落とした木の葉は腐葉土をつくる小屋に積み上げました。やがて発酵しながらカブトムシの幼虫を育み、窒素肥料となって土に還ります。太い枝は燃料となって風呂釜やストーブで焚かれ、灰になり、カリ肥料として土に還ります。 |
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先週ガラス屋根を掃除した広縁と大胆な剪定をしたスモモがおさまった写真です。おかげで今や日光をよく通し、広縁は温室です。来年の夏になればスモモがまた茂って木陰を作り、広縁を涼しくします。この樹木の協力を得る全自動冷暖房の仕掛けは、落ち葉掃除や剪定という大仕事が伴いますが、電気も不要ですし、地球を傷めも汚しもしません。
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