地元の木材を用いた研修センターは木の香りでいっぱいでした。その側ではヤマボウシだけでなく定家蔓も花をつけていました。相当の年数を経ないと花をつけない蔓性植物です。夕食は青竹の手作り器も交え、地元で捕れた海の幸が手料理されて盛られていました。中央上はうごの胡麻和えです。翌日は山に入りましたが、笹百合も咲いていました。大昔の人が水田にしていたと思われるところを大阪の老人会の人たちが泊りがけでやって来た記念にと、復元を試みていました。山中の竹やぶでは、切り株に白い菌があふれんばかりに発酵しており、甘い香りを漂わせていました。イースト菌に代えてパンが焼けるそうです。舐めてみなかったのが悔やまれます。笹葺き屋根の民家の側も車で走りました。この地方では笹のことをカヤと呼ぶようで萱場には笹が一面に生えていました。かつて訪ねたことがあるペンション「自給自足」は、研修センターから車でなら一走りです。木子の冬は厳しく、それだけに家族が演じる相互扶助関係に私は心惹かれたことを思い出しました。近くもう一度訪ねたい、そして本当の優しさや幸せのお裾分けに預かりたいと考えました。
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研修センター内部 | ヤマボウシ
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定家蔓 | 夕食 | |
笹百合 | 水田の復元
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切り株に白い菌
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笹葺き屋根の民家 | ペンション「自給自足」
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