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28度とトピックス 05/09/05

 わが家ではこんなに酷い渇水は初めてでした。1994年以上のことで、畑にある水溜が干上がっただけでなく泉も完全に枯れ、それを源泉とする水槽の水位もかつてないほど(60cm)下がりました。井戸も27日には干上がっていました。近畿の水瓶・琵琶湖の水位低下がどうして問題にならなかったのか不思議なぐらいです。それほど水位は下がっていなかったのでしょうか。

 日曜日は好天なのに午後2時過ぎから庭に出て、温室の西面外側にある幅1mほどの空地の除草から手をつけました。その隣にあるオクラやハナオクラの畝の土が乾くのを防ぐマルチング材として抜いた草を生かしたのです。アフリカ旅行から帰ったころから、オクラ、ハナオクラ、モロヘイヤの3種を活かした晩夏の惣菜「ねばねば四君子」のシーズンに入っているからです。そのあと、カボチャとラッキョを植えていた跡を畝に仕立て直しています。ぼつぼつ秋の気配です。

 泉が枯れたのを幸いに、ミニ土木工事に手をつけています。泉の周囲の土が崩れないように石組みをし、底に溜まる落ち葉さえかき出せば泉の掃除が済むようにする工事です。まだ力がある60歳代の間に片付けておきたいのです。石組みは両手がふさがる作業ですし、蚊に襲われやすい湿り気のある場所ですから忍耐を要しますが、時は今とばかりに手をつけました。私がドロさらいをしている間に、妻は私が仕立てた畝に白菜や大根の種をまいていました。

 この夏はクールビズという対処療法が話題になりました。問題は、温暖化の原因を断つグランドデザイン(国家目標の策定)をすべき人が、こうした小手先の対策でお茶を濁したことです。また、28度という設定温度に科学的根拠がないといって騒ぐ学者までいました。学者なら、いかなる科学的根拠があったのかを調べるべきです。この温度は昔の人が決めた温度を役所が踏襲したようですが、今よりも自然の摂理に敏感であった人が決めていた可能性があります。

 わが家では、自然の摂理を生かして夏は涼しく冬は暖かくしてきました。その一つが木陰の涼しさを生かす工夫でした。樹木は高温になると蒸散(人間にたとえていえば発汗)作用を盛んにして葉や幹の温度が上り過ぎないようにしていますが、その温度(常温の人間では35度程度)を調べてみると28度でした。問題は、今の鉄筋ビルで28度が適切かといえば、それは私も首を傾げます。だから、木陰の温度28度で済むように工夫をするのが学者本来の務めではないでしょうか。

 情けない国です。若者は年金制度を疑っています。医療制度は早晩破綻するでしょう。教育制度も時代遅れです。アジアでの孤立化も問題です。こうした火急の案件が山積みなのに郵政民営化を争点とする総選挙です。小泉さんは、標語の裏をかく名人かもしれません。30兆円の新規国債発行枠は、逆に枠の大幅拡大に結び付いていました。8月15日の靖国参拝公約も注目の今回は飛ばしました。北朝鮮訪問、道路公団民営化、国連常任理事国入りも期待はずれでした。なのに、それは小泉の思う通り改革させないからといわんばかりです。まさか、総選挙を総理の信任を問う国民投票のごとく彩り、大統領気取りで海外派兵を追認するような憲法改正を強行したいのではないでしょうね。急がれている安全保障は、今なら間に合う食糧自給体勢の整備です。

 今週の他のトピックスは以下。ハナミズキとヤマボウシが近い親戚だと気付かされました。大垣市環境市民会議の会長代行を引き受けてもらった人と一緒に、代表者会議に出席(30日)できました。最後(?)のキヌガサタケが出て(31日)、綿の花が咲き、鹿が鳴き(共に1日) 始めました。ブルーベリーが大豊作で、6kgも収穫しました。イノシシが庭に侵入 (2日深夜) し、遭遇しました。朝日カルチャーセンターの講師を依頼されました。なんと、天蚕がもう一箇所別のところで産卵していました。これからアイトワ塾の皆さんと日曜にかけて丹後に泊りがけで出かけます。


先週、苗を植えつけたブロッコリーです。インゲンマメが植わっていた跡です。今は東側(左)の背の高い作物(ヤーコンとコイモ)と、西側の2度目のサンドマメの間で日陰になっていますが、苗はカンカン照りを好まないようで、むしろ元気にしています。間もなくサンドマメを抜き、霜が降りる頃には東側の作物も収穫してなくなり、日当たりをよくします。

泥が溜まり、底が浅くなった泉です。ここに棲んでいたヤゴやイモリはどうしたのでしょうか。10mばかり南にあるカエルのプールにでも引っ越してくれていたらいいのですが。泉の上に並ぶ3本の竹は、水中の生き物を狙うカワセミを防ぐための金網を載せる桟です。

ドロさらいをした泉です。泉の周辺の肩が崩れ、すり鉢状になっていました。土が崩れて広くなった肩の寸法いあわせて垂直に掘りさげ、土の表面を覆うように石を組み、土が崩れないようにします。石と土の間の隙間には小石を詰めますが、ある程度は隙間を残こします。きっとそこを隠れ家にする生物が棲み付くに違いありません。
自然の摂理を生かした自慢の広縁です。寝室の前にありますが、40年かけて育てたスモモの木が、ガラス張りの屋根に木陰をつくるようにしており、木陰の涼しさを提供してもらいます。スモモは落葉樹ですから、冬は落葉して温室になります。
これがアメリカ・ハナミズキの実です。庭には4本のアメリカ・ハナミズキがありますが、3本はこの実を着けています。ヤマボウシのような実を付けた一本は、ハナミズキと同じように艶やかな花を、ハナミズキと同じように人の目に触れやすく咲かせ、ハナミズキが実をつける時期(ヤマボウシと時期をずらし)に、ヤマボウシのような実を稔らせたわけです。

ある被選挙人から推薦依頼が来たのですが、小泉さんの顔を見てチョット躊躇しました。「小泉さん」にプロポーズされたら大変だろうな、とフト考えたからです。たとえていえば、「結婚を前提に付き合います」といって付き合いながら、どのような新生活にするのか得心させず、がむしゃらに結婚を迫り、同意しないと「結婚を前提に付き合ったのだろう」とののしられそうに思ったからです。

新たに見つかった天蚕の卵です。丹後旅行に出かける途上で立ち寄ってもらった友の一人が見つけました。見つけたのは天蚕を連れてきた友ですが、「育った場所に帰ってくるはず」と睨んでいたそうです。その友の助言に従い、新しい栗の枝と入れ替えておいたのですが、その枝の葉に産み付けていました。本来は、落葉する葉ではなく、枝の付け根などに生みつけるそうです。