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アイトワ循環図

ほとんど道具学会に割いた 05/09/25

 懐かしいナスビの煮物が日曜日の夕食に出ました。先週末、農産物に詳しい友が届けてくれたナスビを生かし、北の友が送ってくれたミガキニシンと一緒に妻が煮たのです。ニシンが「少し硬かった」と妻は悔しがっていましたが、懐かしいお袋の味でした。母はいつもニシンを軟らかく煮られなかったのです。それはともかく、このナスビは皮が柔らかくて傷つきやすく、近年の流通には乗せられないそうで、細々と生産しているところから友は手に入れたようです。

 秋の気配か、と先週は驚いたのですが、今週は残暑が戻った感じでした。数日間は半ズボンから長ズボンに、昼食はソーメンや冷やしうどんからうどうんやラーメンに切り替えていたし、夜は風呂を沸かし、温燗の酒になっていたのに、また半ズボンとソーメンに逆戻りし、夜は「太陽君ありがとう」と言いながら太陽温水器の湯で行水をし、ビールを楽しみ直しました。しかしまた週末は一転し、長袖のシャツだけでなく、ベストまで出してもらいました。

 ややこしい気温ですが今年は雨が少ないことが幸いし、白菜と花菜を除く他の冬野菜は順調です。でもまだ安心できません。また残暑が戻ったうえに長雨が重なり、苗を腐らせないとも限らないからです。ハウス栽培と違って路地栽培は異常天候に対応しにくいので大変です。かつて温室と水耕栽培の設備に多額のお金を投じながら、1年で水耕栽培の設備を廃棄したときのことを思い出します。水道や軽油と化学肥料に依存する温室での栽培に神経をとられ、酸性雨が降ったことに気付けなかったのです。それでは体がなまるだけでなく心まで駄目にされかねないと考え、廃棄したのです。その時の不安は『このままでいいんですか』で触れています。それにしても、雨がないのも困りものです。泉だけでなく水槽も、この時期では珍しく水位が下がっています。

 実は先週の木曜日朝10時と、土曜日の夕刻に、2つの意外なことに気付かされています。温室のハチが木曜日に忽然と消えていたのです。また、土曜日の夕刻にカメが熟し柿を食べていたのです。このところ大きなカメがよくうろついており、妻が「弁慶を知ってる。弁慶は元気」などとからかっていましたが、ヘタ虫にやられて落ちた柿を願って来ていたのです。カメは肉食だと思い込んでいただけに驚きです。こんなことなら、弁慶を放さずに、食性を確かめる実験をすればよかったのに、と残念に思っています。前回、ハチが2つのグループに別れた、とお伝えしましたが、両方とももぬけの空でした。妻が10時に見たときも私が午後3時ごろに見たときにもスズメバチが一匹飛んでいました。それが関係していたのかもしれません。その後、水曜日の朝に義妹がパーキング脇のモミジの枝にハチが玉のようになって集っていることに気づいています。

 庭仕事に時間を避けない一週間でした。20日の火曜日から土曜日まで、道具学会のために割いたのです。金曜までは「播州丹波ものづくり探検」の予備調査のために、土曜日はシンポジウムでした。予備調査は三木市のメーカー訪問から始まり、半紙で知られる杉原紙研究所で終わったのですが、へそに始まりへそで終わったような一面がありました。それは次回に。

 小泉さんの圧勝を喜んでいます。半端な勝利で終わるなら政権交代した方がまし、と思っていました。わが国は本当の改革が求められています。最大の課題は財政再建でしょう。幼稚なたとえをすれば、近年の日本は、女房の懐をあてにしたダンナが博徒のように借金を重ねて大判振る舞いをし、女房の年収の15年分ぐらい溜め込んだ借金を、子どもに引き継がせかねなくなっています。クリントン政権は、少数与党で始まりながら積年の双子の赤字を黒字にしていましたが、絶対多数をえた小泉政権がなすべきことは、せめて黒字体質に切り替えることでしょう。それをなし、これまでの言葉と現実の乖離が抵抗勢力などのせいであったことを示して欲しい。


友が届けてくれた野菜です。トウガラシは、辛いのが混じらないように遺伝子組み換えをして作った万願寺トウガラシ。左側のナスが皮の軟らかい品種です。アフリカ旅行で読めなかった新聞を整理していたときに、このナスだと思われる記事を見つけました。「京山科なす」のようです。

クウシンサイ(空芯菜)が食べられそうなまでに育ちました。たった4日しか家を空けていないのに、そんなに成長していました。左は先週末の写真です。奥の支柱に登っている葉の大きな蔓はマクワクワです。いずれもタイで妻が気に入り、妻が植えつけましたが、季節外れに植えたのでは育つまい、と見ていたのですが。

温室の、もぬけの殻の蜂の巣です。吊り鉢の底に集まっていた集団もいなくなりましたし、もう一つ農具入れのロッカーの裏に作っていた巣も同時に空になっていました。他方、風除室の蜂の巣にはちゃんとハチがいますから、温室では何か異常事態が生じたのでしょう。それは一匹のスズメバチのせいでしょうか。
モミジの枝にぶら下がったハチ玉です。そこはアイトワに来られるすべての人のために開放している部分ですから、注意を呼びかける札をぶら下げています。ハチ玉を見つめながら、なぜか私は難民キャンプを連想しました。量的には消えたハチのほんの一部です。多くは他もどこかでハチ玉を作っているのでしょうか。

 

白い花が庭のあちこちで満開です。とても香りのよいこの花を、わが家ではジンジャーと呼んできましたが、シュクシャかもしれません。

幾度聞いても名を忘れてしまう野草ですが、白い花が美しいので庭のあちらこちらで咲かせています。宿根草です。ヤコウボク(夜香木)も白い花の一種ですが、このところ夜になるとよい香りを一帯に振り撒いています。

庭に自生化したフジバカマです。この季節になると、新聞紙上によく登場する花の一種です。わが家ではなんの手入れもしていませんが、10年以上も前からいつもこの季節になると花をつけます。