麦の家
 
麦の家の門をくぐると、まず水車小屋があります。

 

その生簀には真鯉が泳いでいました

 

水車小屋を過ぎ、なだらかな坂道から望んだ葦(よし)葺きの母屋と瓦葺きの工房です。

 

玄関では餅つきもできます。

 

二つの低い段差のむこうに囲炉裏のある大広間があります。

 

板敷きの囲炉裏場を囲むようにして三方に畳敷きの大広間があります。畳の部分は一段高くなっており、腰掛のように生かせますし、そのままゴロリと背を伸ばすこともできます。

大広間の一角には書院があり、そばの壁に黒板が吊るしてありました。この黒板ではさまざまな論説がくりひろげられたことでしょう。

 

座敷は大広間よりさらに一段高くなっていますが、そこから琵琶湖が望めます。

 

大広間と目線が水平になる水田。山を削って造ったと言われる水田ですが、大きな岩を1つ残しています。

 

開墾時に出た石を生かして創ったモニュメント

 

種紙と呼ばれる蚕に卵を産み付けさせた紙です。山桑で育てる小石丸という古い種類の蚕が産みつけた小さな卵です

 

この水路を見つけ、年中水が切れないことを知り、先代は定住の場に選んだとか。そうと聴いた瞬間、「やはり」と私は膝を打つと共にブルッと身震いし、わが身を振り返っています。それはどうしてか、いずれの日にかお伝えします。