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温暖化防止を願って 05/11/21
よい日曜日でした。5時に目覚めましたから、校了となるある原稿の読み直しと新聞用コラムのアイデア練りを朝食前に済ませました。そのあと、日差しが差し込む前にエゴマを乾燥させる準備を終え、朝露が消えた頃に柿取りをし、午後はエンドウマメの支柱立てと腐葉土小屋の整理をした上、ヤーコンの葉を収穫しています。夕食の前後は、2つのレクチャーの予習をし、夜は風呂の焚口と居間を行き来しながら小麦を製粉できるように掃除しています。風呂は温めから浸かった後、久しぶりでブルーチーズを取り出し、クラッカーにぬってワインを傾けました。
その朝は一番に小麦の発芽に気付いています。わが家でとれた種からの発芽です。エゴマは自ら育てた種からの収穫物です。午後のおやつに手作りクッキーが出ましたが、わが家のドングリを粉に引いて造ったものでした。夕刻にフランスからの来客と立ち話をしましたが、パリで妻のエッセーを手に入れた女性の来訪で、この庭で生まれた一書が人の輪を広げそうです。
愉しい人たちとの触れ合いが続きました。月曜日は予約のあった小学校の先生たちが庭の見学にみえました。火曜日は、招かれていた保育園を訪ね、保護者も交えたレクチャーでした。小学校の先生たちは市内で自主的な教養サークルをつくって活動されています。保育師は過日庭の見学にみえた方たちですが、100数十人の幼児を朝から夕刻まで預かっている人たちです。前者はホームページでアイトワを知って訪ねてくださり、後者はハイキングで立ち寄った一人が拙著や妻のエッセーを買い込み、それが縁で呼んでもらいました。幼少期に自然にふれる体験の大切さを紹介しながら、どのような時代を迎えようとも逞しく生きる力や心を授けようとするこうした先生や保育師と巡りあえた子どもたちは幸せ者だ、と思いました。なぜか、これまで温めてきたエコライフガーデンを見学していただく手引きをホームページに載せる決心がつきました。
冬を迎えた今、庭の手入れでおおわらわです。落ち葉かきだけでなく、木や蔓の剪定です。とりわけ蔓が大変です。車庫を覆わせているジャスミンやトケイソウが周辺に広がって暴れています。壁面緑化に生かしているツタやアイビーも雨戸を塞いだり草屋根にまで伸びたりしています。自生のヤブガラシやカラスノマクワ、野ブドウや自然薯(じねんじょ)などが、夏の間に好き放題に伸びています。絡まれた木や竹から切り取ってやらないと竹や木を枯らしてしまいます。ヤブガラシとはよくいったものです。剪定した木や竹のクズは、鉈(なた)を振るって風呂で焚く分と、燃してカリ肥料にする分に切りわけますが、蔓はすべて灰にして肥料にします。
地球温暖化の抑制に貢献しようとすると、こうした剪定や焚き火は避けて通れません。よりよき森や藪をつくる上で必定なのです。この手を抜くと、山や森や藪は荒れかねません。間伐や剪定を上手にして、出たクズを上手に生かすことが大切です。わが家では、木や竹を杭、畑の支柱、シイタケのホダ木、ストーブや風呂焚き用の燃料などに生かし、最後はすべて肥料にして木や竹などを育てるために庭に返します。かくして木や竹を立派に育てながら、ガスや灯油などの燃料とかプラスチック製品や農薬などの使用をひかえ、化石資源への依存を抑制するわけです。
嬉しい贈り物もたくさんありました。東京の友から著作を、過日の祇園での会席に陪席した女性から翻訳本を、九州の友から有機栽培のメリケン粉などを、大垣の知人から庭で採った柿を、お向かいから庭の大きな渋柿を、など。過日太陽光発電について協力したテレビ番組・プロジェクトXの放送日が今月29日に決まったようです。温暖化防止の一貫として採用したわが家の太陽光発電機がチラッと放し出されるようです。よい主旨の番組になっていることを願います。
これから日曜日にかけて丹後に出かけます。地球デザインスクールでのレクチャーです。
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エゴマの穂の乾燥です。竹製の容器ではそれまで沐浴剤を干していました。この干しているエゴマの穂かられからどれほどの量のエゴマが取れるのか、興味津々です。これまで干していた沐浴剤は、手前の密閉できる容器(クーラーボックス)に移しました。右端は、沐浴剤として最後に収穫したレモングラスです、これを干し上げて混ぜると沐浴剤は完成です。
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掃除をし終えた小麦です。1.4kg強ありました。この一部を播いた畝では発芽が始まっています。この1.4kg強からどれほどのメリケン粉が取れるのでしょうか。そしてその粉で、どのようなうどんを、どれほど打てるのでしょうか。九州の友から届いたメリケン粉は中力粉だそうですから、これも妻にうどんを打ってもらおうと思っています。
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感動のクッキーです。某大学の先生ご推薦のアルバイト生に、妻は店頭ディスプレイに用いるドングリを拾わせたようです。そのクヌギの実を少し欲しいといって持ち帰った彼女は、クッキーに生まれ変わらせて持参したのです。私は救荒作物の一つと睨んでいただけに、喜びはひとしおでした。今年はドングリが豊作ですから、きっとクマ事件は少ないことでしょう。
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腐葉土小屋の整理をし今年の落ち葉を運び込む準備が整いました。去年の腐葉土を何時でも取り出せるように手前に移動し、奥の方に今年の落ち葉を何時でも積み込めるようにしたわけです。本来ならこの一室を中央で仕切り、それぞれに出入り口を設けて使い回せば、この移動の手間は省けます。実はそう思って2室設けたのですが、広すぎたので1室を薪小屋に転用してしまいました。
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ワラビ路の掃除もしました。後ろの建物の南と東に面した犬走りに当たる部分にワラビが自生しています。写真は南面の方の犬走りです。長けて枯れたワラビなどを刈り取って、植え込んであるクリスマスローズやツツジなどの日当たりをよくします。
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ブロッコリーの一部です。手前の分は、やっと蕾を付けましたが、その奥の方は収穫期を迎えています。実は、手前の分は、これまでホウキグサの日陰になっていたために成長が遅れたわけです。枯れたホウキグサを抜き去って日当たりがよくなった手前の一本が、これから蕾を十分大きく育て上げれば、同時期に苗を植えながら日当たりを調節して収穫期をずらさせる工夫ができそうです。
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ヤーコンの乾燥です。よく洗ってからこのように陰干しをし、半ば干してから刻み、日に当てて干し上げてから保存します。使用する場合は、幾日分かを取り出して焙じ、別の容器に移し、その都度使う分を取り出して用います。
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