元旦のお勤め

 

 元旦のお勤め。わが家では、洗面の後、まず家族がそろって神棚と仏壇にお参りをし、その上で食卓につきます。大福茶をいただき、その後で屠蘇を汲み交わしながら新年の挨拶をします。その後は白味噌仕立てのお雑煮にうつり、普段通りの会話を始めます。ついで、ご飯がよそわれ、お煮しめ、酢の物の順でいただきます。三が日が済むと、4日目あたりからは白味噌仕立てだけでなく、焼いたもちを入れる澄まし雑煮が加わります。
 
 仏壇では、2人が元気だと報告できる喜びをかみしめ、神棚では、私は自然の恵みに感謝をします。どのように人間があがいても、自然には勝てない、と思っているからです。いわば、金魚鉢の金魚が、開発だと思って水を汚したり、鉢から飛び出すことを進歩だと考えたりする程度だと思っています。もちろん、金魚より人間のほうが賢い一面もありますから、ペットボトルや宇宙ステーションなどの開発や進歩によって一部の人を利することは事実でしょう。だが、それが、他にどれほど犠牲を強いているのか、気付いていないのではないか。

 なお、神棚と仏壇、あるいは両親の墓にそなえる花は、菊などを買い足しますが、庭の南天、榊、松などを生かすことにしています。今年は冬水仙や蝋梅を加えることが出来なかった珍しい新年となったわけです。