無農薬有機栽培を超えた農産品

 

  無農薬有機栽培を超えた農産品。単に無農薬有機栽培であるだけでなく、オイルを多用するエンジンなどがついた機械を使わず、塩ビなどを多用する農法ではなく、有機肥料であれ購入した肥料を用いずに、また単作ではなくて多品種を栽培することを旨とする農法で、荒廃農地の解消を目指した耕作から生み出された農産品を意味しています。

 逆に、単なる無農薬有機栽培とは、多くの場合は単品種の栽培で、売上代金を増やすことに専念しています。だからそのお金で、有機肥料やビニールハウス、耕作機械や燃料などを購入するだけでなく、生活に必要な野菜や卵や鶏肉などまで購入しています。このやり方は、近代農業と呼ばれる農業の工業化、農薬や化学肥料を多用した機械化農業の延長線上にあると見てよいのではないでしょうか。