楽しい報告

 

 大垣での楽しい報告とは、次週末に迫った「第6回環境フェスティバル」と「レジ袋ないない運動」に関する報告でした。大垣市市民環境フェスティバルは一段と手作り度合い高めましたし、「レジ袋ないない運動」には弾みがついた、と実感しました。しかも、こうした節目になりそうな成果が、腰痛で私が参加できなかった会議などを通して、執行メンバーが積極的に押し進め、成し遂げたことであることです。その誠実に続けた粘り強い努力には脱帽です。

 「レジ袋ないない運動」とは、市民の力で大垣市からレジ袋をなくそうとする運動ですが、4年前に立ち上げ、市長に店頭に立ってもらうなどの協力まで得て営々と活動を続け、昨年からは「レジ袋ないないデー」を定めた店頭活動や「緑を増やす」運動にも手を付けてきました。

 レジ袋を減らす上では有償化が最も合理的でしょう。あるいは、レジ袋を求めない人にはそれ相当の対価を払う方法も考えられます。だがそれは、そう簡単には実施できない一面があります。そこで、レジ袋を用いない人とこの運動に賛同する小売店の心意気を、街の緑化という目に見える形にして現わせるように、大垣市の協力を得たわけです。

 レジ袋の使用を100枚分減らした人やグループに、桜の苗木1本のオーナーとなって、市が指定する場所で植樹が出来る資格を得られるようにしたのです。このたび、第一次締め切りをしたところ、のべ500人の参加を得て130本の植樹をしてもらえることになりました。

 私の体験に照らせば、この成果には大きな意義があるように思います。文教都市でもある大垣は、物静かですが誇り高き人が大勢見受けられる都市です。10年もすれば、賛同者のプレートをつけた木が、毎年花を咲かせるきれいな並木が、街の随所に出現していることでしょう。

 実は、10年余前から2年ほど前まで、私は大垣で小さなアパートをかりて2晩ほど寝泊りしていました。そのときは毎週のように自転車でスーパーに買い物に行き、自炊をしており、マイバッグを用いています。マイバッグに切り替えた当初はとても恥ずかしかったのですが、やがては当たり前になり、ついには誇らしげに感じています。

 ちなみに、この運動に用いているシンボルマークは、この運動の先輩である三重県の県民環境会議から、「レジ袋ないない運動」という名称とともに使用許諾を得たもので、「ないない君」と称します。