メダカが棲みやすそう

 

 メダカが棲みやすそう。昨年試みた水鉢で、予期せぬことが生じました。水深が深くなり、覗き込むと底が真っ暗に見えるようになりましたが、そうなってから1カ月もしないうちに、メダカが居なくなったのです。実は、見えにくくなったために、居なくなったと思ったのです。天然のメダカをもらって入れたのですが、背が黒く変色し(保護色になっ)たわけです。
 
 メダカの意志で黒く変色したとは思われませんし、何がそうさせたのか不思議です。この背が黒くなった10匹足らずのメダカを見ていますと、何かに「生かされている」との感が強くします。よく「生きているのではなく、生かされているのだ」という人が居ますが、どのような体験がそう言わせているのか、とても興味が深まりました。

 その気になって過去を振り返ってみますと、鶏を飼っていた頃にも、水槽でコイを飼っていたときにも、あるいは妻がイラガに触れたときなどにも、何がそうさせたのかと不思議に思われることを多々体験していたことに気付かされます。そこには共通項がありそうです。

 この水鉢では、メダカは変色して見えにくくなりましたが、金魚は変色できないようで、以前と同じようにクッキリと見えています。人間が、突然(鱗が赤くなった)変異の魚に目を付け、守り、営々と突然変異を繰り返させてきたわけですが、それは環境の変化に対応する能力を見失わせていたことになりそうです。

 わが国の、子どもに授けている今日の教育が、金魚に仕立てるような教育でないことを祈るばかりです。