京新菜

 

 
 京新菜。まだ市販されていない野菜ですから、種や苗を手に入れるわけにはいかず、花芽を摘んでもらった(下)わけです。茎や葉はスティックブロッコリーに似ており、蕾や花は大根にそっくりです。味や歯触りはスティックブロッコリーに似ています。翌朝、花が咲き始めましたから少しだけ妻は調理に生かし、あとはテーブルに飾って来客を迎え、その後は喫茶室に移動させ、初めて目にする人たちにも楽しんでもらっています。

 次々と脇芽が出るように品種改良されていますから収穫期間が長そうですし、害虫に襲われにくい性質であるようですから、路地植え野菜が品薄になるこの時期の大切な野菜になりそうです。数年もすれば商品化され、一般家庭の食卓に上りそうですが、食材として優れているだけでなく花材としても生かせるのではないでしょうか。

 京都市では、大学とタイアップしてこうした新品種の野菜を開発していますが、よいことだと思います。歴史と伝統を誇ってきた京野菜は、マーケティング面で成功しているとは思われません。それだけに、新しい時代に向けてこうした新しい歴史と伝統の創出に結びつきそうな野菜を誕生させ、マーケティング面でも成功させて欲しいものです。

喫茶室にて テーブルに飾って来客を迎える