せめぎあい

 

 冬野菜が種を結ぶ頃に、土の中に混じっていた過去の冬野菜の種が自然生えし、思わぬ収穫を喜んでいると先週の当週記で伝えました。それは5月の梅雨のような長雨で日照不足が生じ、種が間違って芽吹いていたようだ、と分かりました。

 こうした突発事態にも配慮しながら、あるものは成長を助長したり逆に抑制したりするなどの作業が求められます。そうすれば、自然はより豊かな恵みを届けてくれます。

 アイトワでは一見矛盾したことをしています。ある部分では一生懸命になって草抜きや草刈りをしながら、そうした草を茂らせておく部分を残しており、その野草に種まきをさせかねないようなことをしているからです

 周辺の家屋から野草が消え去っていますから、すべてを抜き去れば退治をしやすいのですが、そうした野草の茂みを好む昆虫もいるでしょうし、ヘビは身を隠しやすいのではないかと考えて、くる年も来る年も、いく箇所かは茂らせ続ける作業を繰り返してきました。

 おかげで庭の中で山菜取りを楽しみ続けています。