老後に備えた大剪定

 

 一昨年から4分の1ぐらいの嵩に小さくする剪定に手を付けていましたが、このたびその仕上げをしたわけです。

 この木は、40年ほどかけて整枝しながら育ててきましたが、背丈が3mに達してしまい、実をとるのも冬越しの寒冷紗をかけるのも大変になっていました。

 そこで一昨年は、主だった幹の数を半分程度に間引き、残した半分に実をつけさせながら、間引いた幹の切り口あたりから新芽をふかせる整枝剪定をし、見事に新芽を吹かせられました。

 そこで今回は、残っていた幹をすべて切り取り、切り詰めたわけです。これで、これから終生、自分たちで管理が出来るように毎年整枝をして背丈を2m余に留めたら、管理が簡単になるでしょう。もちろん取れる実の量は大幅に減ります。

 期待通りにふいた新芽が花をつけ、この秋に実をつけたとすれば、大選定に成功したことになります。もし実をつけるのが1年遅れて来年になるとすれば、それは私がキンカンの木の性質を読みきれていなかったことになり、反省材料にします。