最近の小泉さん
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リーダーの責務は方向を明らかにすることでしょう。その方向が時間の経過とともに「望ましき方向であった」ことが明らかになることが必定です。小泉さんは改革を叫んで人気を得ましたが、その目指したところは根本的に間違っていたように思います。小泉政権誕生間なしに、三下以下のコネズミになって欲しくないと願いましたが、危惧の通りになったようです。その責任はここまで選び続けてきた私たち選挙民にもあります。 小泉さんは意地を張り、屁理屈をこね、アジアの中での孤立化を進めましたが、不戦を誓い、戦争犠牲者をねぎらうなら原爆ドームなどにすべきでした。 自衛隊の派兵を始めましたが、本来は逆に不戦を誓い(9条)、仮想敵国をなくすために日々全精力を傾けるべきです。逆に世界には威嚇となり、国民には仮想敵国を連想させかねないような心情にしました。その派兵を、あろうことか先制攻撃を始めたブッシュの誘いに乗って行いながら、その先制攻撃の根拠が崩れた後も意地と屁理屈で継続しました。 にもかかわらず、牛肉に関しては意地を張らず、ブッシュに圧されて屁理屈をこね、日本が決めた国民を守るための安全基準を反故にさせました。そのアメリカは世界の威嚇にまでなりましたが、その尻馬に載ってしまっていたわけです。 ブッシュは2度の大統領選で、選挙制度上では勝ちましたが、ブッシュに反する票を投じた人が半数以上を占めていました。その半数以上の人が主となって、次のアメリカの方向を打ち出すことになるでしょう。彼らはブッシュの尻馬に乗った者を愚か者と見るにちがいありません。こうしてことを数え上げたら、きりがありません。 最近では、日銀総裁の村上ファンド問題です。「あくまでも精神的支援のつもり」と釈明するような人に、日銀の内規に沿って処理することを勧めました。問題の本質は、村上さんの精神が問われているのです。また、その内規が、先進国では禁止していることを日銀総裁が内規でごまかそうとしても、国民には法の未整備を恥じ、日銀総裁には倫理観に基づく判断を迫るべきところです。 |
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