藤田嗣治展
その戦争画を一目見たかったのです。今では厭戦気分にさせそうな絵画が、つまり悲壮な玉砕などをリアルに描き出した絵画が、人々を好戦的(一億玉砕、火の玉だとの気分)にさせたようですが、その時代の勢いや空気を感じてみたかったのです。それが画壇に逆手にとられる結果に結びつけたようで、失意のうちに藤田に国を捨てさせています。