2人ですれば簡単な作業
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間伐や剪定などの庭木の手入れや薪作りなどをしていますと、鋸(のこぎり)で切らなければならないほど太くはないし、よき(斧=オノと同じ漢字を与えている)とか鉈(なた 下の4点)で切るには太すぎる部分があります。この中途半端な太さの部分を切るために、母が用いていた手打ちの鉈(なた 下の4点のうちの左上)を改造(して持ち手を長く)するだけでなく、私は鍛冶屋に特注して斧(おの 上の2点)と鉞(まさかり 木の伐採に用いる)の良いところ取りをしたような道具(上から3番目)を手打ちで作ってもらっています。 それは片手で振り回す手斧(中央 馬斧との固有名詞がついた既製品)や鉈と比べると重過ぎるし、両手で扱わなければならない薪割り用の斧や鉞(まさかり 馬斧の持ち手をながくしたようなもの)にしては小さすぎる中途半端な重さやサイズの道具です。 しかし、枝を打ち落とそうとすると鉈や手斧では2度3度と振りかざさなければならない太さがあります。あるいは切り取った枝を薪のサイズに切り分けようとすると、鉈や手斧を片手で振りかざしたのでは3度4度と打ちかからなければならない太さがあります。これらを一打ちで切り裂くために細かく希望を伝えて打ってもらったのです。 前者は片手で打ち落とせますし、後者は両手で振りかざして一打ちで切り裂けるのですが、後者を一打ちで切り裂くには切り裂く対象物を薪割台の上で固定する助手がいります。助手が下手で、木を浮かしていると切り裂けないだけでなく、助手の手をしびれさせかねません。その点を妻はよく心得ていますから、2人がかりなら次々と面白いように仕事が捗るのです。 |