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新と旧 06/08/13
週の前半は猛暑が続き、梅雨の多雨がうそのように畑はカラカラになりました。先月末に、わが国の降水量は100年前に比べて減少しながら年毎の豪雨と渇水の変動幅が2倍になっていると新聞が報じ、今週は東京の気温が100年前に比べて3度も上昇し、当時の鹿児島なみになったと伝えました。また、1980年ごろから日本海側で目立ち始めたナラ類の枯死が全国19府県に広がり、枯死面積はこの5年で3倍になったとのこと。これらの原因はすべて人間の所業でしょう。
このところ昼食後は昼寝です。週初めの3日間は、焚き火をしながら割り木を束ね、除草をし、ネギ類の苗植えと第一次のキュウリの蔓の始末をしました。生草を燃した煙で蚊を燻しながら、その灰も生かし、ズッキーニの跡に九条ネギの苗を、第1次のインゲンマメの跡に下仁田ネギを、ニンジンの跡にワケギをと、それぞれ旧畝を耕し、腐葉土や鶏糞なども鋤き込んで新畝を仕立て、植えつけたたわけです。スイカで水分を補給しながら、温室では第3次のインゲンマメの種を蒔き直したり、徒長したブロッコリーの苗を短く仕立てる工夫をし直したりしています。
この間に、アイトワの庭で素晴らしい出会いがありましたが、いずれ詳しくお伝えできそうに思います。NHK-TVで『「硫黄島玉砕戦」生き残り兵の証言』を見ました。組織的戦闘が終わり、日本で玉砕を華々しく報じた敗戦前5ヶ月の時点で、5千名もの旧日本兵が敗残していたのです。だが先陣訓に縛られ、家族を国賊にしないために軍神として靖国に祭られようとしてか、投降勧告に応じず、真水のない島の地熱と硫黄に満ちた洞窟内で、渇き、飢え、炎などに苛まれ、人間性を見失い、惨めな死を次々と迎えています。他方、小泉さんは広島での平和記念式典に参加し、萩の松下村塾を訪ねる時間を持ちながら、式典後に開かれた「被爆者代表から要望を聴く会」の参加要請には応じていません。その3日前に、広島地裁では原爆症を訴える被爆者41人全員が国に勝訴しましたが、もし小泉さんが主権在民の新日本を尊重し、靖国で旧日本兵の無駄死に真摯に不戦を誓ってきていたとしたら、参加し、耳を傾けていたはずです。
水曜日は雨台風を期待したのですが東にそれました。だから前日植えた新ネギの苗に、雨台風を期待して水やりを割愛していましたので急いで水をやったり、旧ネギの畝跡を除草して、その草でゴーヤやインゲンマメの畝の乾燥を防ぐマルチングをしたりしています。その後は温室で、刺し芽で増やしたセイジの苗を鉢に植え替え、その空いた刺し芽床を生かして金時草の刺し芽をし、最後は旧ネギの跡を耕して冬野菜の畝に仕立て直しながら夕刻を迎えています。このところ連日屋内では相当の時間を1つの仕事に割いています。500余のアンケートの分析です。
週の後半はあまり庭仕事に時間を避けませんでした。木曜日は午前と午後の庭仕事の時間帯に来客があり、土曜日は、これから朝食をすませ、泊りがけで丹後に連れて行ってもらうことになっているからです。実は今、私はさわやかな筋肉痛を感じています。前日の金曜日は、何の予定も入っていませんでしたから、昼寝の時間以外は終日庭仕事に精を出せたからです。
薪小屋から風呂の焚口に薪を小出しし、ナンテンの苗木を植えて中庭の模様替えを完成させ、第3次のインゲンマメがうまく発芽しましたから旧キュウリの畝の跡に肥料などを鋤き込み、いつでも移植できるようにしました。このところ妻は朝食前の1時間を除草に当てていますが、金曜日は夕刻にも出てきてケンの小屋周りの手入れを始めました。だから私は温室周りの除草をし、その草で蚊燻しの焚き火をしながら病気の竹を6本も切り出し、燃しています。妻が夕餉の準備に入った後、キャベツの跡をたがやして庭仕事を終えました。今週は、ハスやクワイを植え込んだ金魚蜂の水が、炎天下では1日にどれぐらい水を蒸散するのかも調べています。
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ゴーヤの最盛期に入りました。初めて試みた鉄製の網の上を這わせる方式ですが、鉄網で十分育てられることが分かりました。真昼時は鉄がとても熱くなることでしょうから心配していたのですが、ゴーヤの蔓は平気のようです。
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地下水の水溜め場でスイカを冷やしてみました。2人の友から大きなスイカを同時期にもらったものですから冷蔵庫に入りきらず、井戸で冷やしていた時代を思い出したのです。水温は昼夜を問わず24度ですが、これで十分冷気をもらえました。これを期に、この不凍の水溜め場の冬の水温も調べることにしました。
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週始めに棕櫚の葉を干そうとして失策に気付かされました。葉柄と葉を切り分けて干したのですが、既に葉の腐蝕が始まっていたのです。油分が多くて水はけのよい葉ですから、切り落とした後は積み重ねて置いたままにしていたのですが、長雨と熱気で下の方の葉から腐り始めていたのです。これで燃料としての価値は半減以下でしょう。
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中庭の模様替え。ツルキキョウやスミレなど草花をことごとく刈り取りました(左)。刈り取り前(右)は広縁の前に大きなテーブル状のツツジの植え込みがあったのですが、それも切り取り、通気口をナンテンを植え込んで隠すようにして、完成と見ました。
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シイタケのホダ木に白いキノコが1本だけ出ました。時期や色からみてシイタケではなさそうですが、雑菌が入ったのでしょうか。心配です。
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このハスとクワイを植え込んだ鉢(内径49cm)に、朝7時ごろにジョウロ(8リットル入り)で水を満たし、昼に再度満たし、夕刻に三度満たすやり方で調べたところ、日に12〜13リットルの水を蒸散(一部蒸発)させることを知りました。これは人間が1人1日に要する熱量2000kcalの3500人分(のカロリーを周辺一帯から奪い、涼しくしていたこと)に相当します。
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夜香木が咲き始めました。鉢植えにして風除室で育てていますが、夕刻になると芳香を一円に振りまき、涼しげに感じさせます。花は貧相ですが、香りで昆虫を呼び寄せるのでしょう。でも、この細長い花の媒介に携わることができる昆虫が日本にもいるのかどうか、心配です。
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