懸案の牛舎の臭い

 

 先々週アーミシュに触れましたが、このたびバクテリアの活性剤を知ったときに、アーミシュ村を初めて訪ねたときのこと@〜Fを思い出しました。その折に、思うところがあって小型飛行機にのって上空から村を眺めたのですG。案の上、心配していたことが生じていました。その折の憤懣やるかたない心境を新にしましたのです。

 アーミシュの人たちは自然の摂理を大切にしており、穏やかな生き方(Hは先々週とは異なる新聞記事)をする人たちですから、村のある一帯はとても美しくて静かで安全です。農業地帯ですから地価も安い。そこに目を付けた都会の人が乗り出し、住宅地化し始めていました。自動車や電気を持ち込んだだけでなく、猥雑な風俗や騒音まで持ち込んでいたのです。だからアーミシュが新たな地を求めて出て行き、開拓をし直さざるを得なくなっていたのです。

 それに似たことが日本でも生じています。無農薬の米作りに励んでいる知人は、肥料を確保するために数頭の牛を飼っています。養牛で採算が取れる頭数ではないようですが、安全な草を食べさせて安全な牛糞を安心して自ら確保するための飼育です。

 その一帯に民家が1軒、また1軒と増え、牛舎は住宅が出来る前からあったのに、やがて牛舎が「臭い」と合唱になったのです。知人はいたたまれなくなっています。

 まもなく世界は深刻な食糧問題に直面し、日本はあわてかねないのに、農業を、とりわけ有機農業を疎かにしていてよいものでしょうか。
農地の中の住居@

 

馬車A

 

墓地B

 

表庭(道路側から花・ハーブ・野菜)C

 

遊んでいる姉妹D

 

200年来の独特の衣服E

 

裏庭F

 

航空写真(手間はアーミッシュ居住区)G