樹勢を抑制しながら良い腐葉土をつくれる

 

 囲炉裏場のクヌギの最後の1本を切り取る前@。切り落とした幹や枝A。葉のついた枝を取り除いた幹や太い枝B。葉をつけた枝を積んだ状態C。頭を着ろ落とした後のクヌギD

 木の葉は落ちる前に、葉に含まれている養分を木に返した上で、枯れて落ちます。その養分をまだ返してもらっていない間に枝を切り取れば、その分だけ樹勢を抑制できるように思うのです。その逆に、養分を返すまえの青い葉は、それだけ栄養分に富んだ腐葉土になるのではないでしょうか。

 山羊を飼っていたころの体験ですが、枯れ草と、青葉の間に刈り取って干した草とでは見掛けはさほど違いませんが、養分はよほど異なっているものと見えて、山羊は枯れ草には見向きもしませんでした。

 落葉樹の葉は、枯れると勝手に落ちますが、それはホルモンが関係しているようで、木が枯葉を落すホルモンを分泌して落とさせる、と聞いたことがあります。だから、枝に葉をつけたまま切り取り、放っておいて葉を落ちやすくしたとしても、それは養分を枝に戻させてしまうことになり、枯れ葉と変わらなくするだけかもしれません。山羊を飼っていたら、枯れ葉と食べ比べさせたらすぐに分かっていたことでしょう。

最後の1本を切り取る前@

 

切り落とした幹や枝A

 

幹や太い枝B 葉をつけた枝を積んだ状態C

 

頭を切り落とした後のクヌギD