変化に富んだ外出

 

 まず善峯寺では、久しぶりに目の当たりにする光景・朝靄(もや)にかすむ京都市街を望みました。樹齢600年の五葉松・全町50mもの遊龍の松を見ました

 訪ねた専業農家は、数10年前に「ここなら大丈夫」と亀岡の郊外に家を建てて越したのですが、今や中心地になっていました。正面に市庁舎が建ち、両隣に背の高いビルが建って日陰になり④⑤、近隣に民家が広がり、後から来た人に「牛小屋が臭い」とか脱穀作業が「埃っぽい」といわれ、また引っ越そうとしていました。移築は難しいとかで立派な虫籠窓(むしこまど)まである家屋がゴミになります。もう少し頑張れば市から保証金つきの追い出しがかかりそうですが、「牛が可愛そうですから」とか言って、更に郊外に越すことに決めました。このたび買い入れた子牛は角が立派で、牛舎に角をぶつける音が大きく、うるさがる人間に敏感に牛が反応して神経をすり減らすそうです。牛の耳には全頭検査用のタグがついていました。アメリカには守らせない管理・とても高くつく検査を日本の農家には強い続けていたのです。

 保津川開削400周年記念フォーラムには、知人が活躍している大学の総合研究所が主催とは気付かぬままに訪ねましたが、知人の他に幾人かの顔見知りと出会え、親交を暖めました。

 ソバ打ちパーティーの会場では古きよき時代を偲びました。文化庁登録有形文化財の門⑨⑩、消火ポンプが吊るされた玄関、籠が吊るされていたその内部や庭を始めに、6つも並んだお竃(くど)さん、火消し道具、トイレの入口、小便所、鍋をつるす自在鉤のセンスのよさなど、とても目の保養になりました。


京都市街を望みました①

 

遊龍の松を見ました②

 

正面に市庁舎が建ち③

 

ビルが建って日陰になり④

 

ビルが建って日陰になり⑤

 

立派な虫籠窓まである家屋⑥

 

「牛が可愛そうですから」⑦

 

全頭検査用のタグ⑧

 

文化庁登録有形文化財の門⑨

 

文化庁登録有形文化財の門⑩
消火ポンプが吊るされた玄関⑪

 

籠が吊るされていたその内部⑫

 

庭⑬

 

6つも並んだお竃(くど)さん⑭

 

火消し道具⑮

 

トイレの入口⑯

 

小便所⑰

 

自在鉤のセンスのよさ⑱