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小旅行と映画の教育効果 07/02/11

 三重県の伊賀を目指した一泊旅行は有意義でした。途中で立ち寄った信楽焼きの窯元も楽しかったし、「モクモク手作りファーム」は期待以上でした。その理念や理念に沿った成長の軌跡に感心し、温泉や季節外れの甘い苺刈りに満足し、体験コーナーで造った豚マンの美味しさには感激しました。成長の軌跡は吉田専務理事と語らえたことで、苺の季節に苺が出回らない理由は苺ハウスを案内してもらった幹部スタッフと語らえたことで、即座に理解できました。

 翌朝6時半に、牛の乳絞りをするためにロビーに集合したのですが、同道者が指し示す電光表示板を見て驚きました。それぞれの部屋の消費エネルギーが自動的に計測され、表示されていたのです。たまたま側に最小の数値を達成した3人家族がいましたので、私はその小学生の男の子に「すばらしいお父さんやお母さんだね」と両親を褒めました。男の子は誇らしげでした

 この小旅行に出た土曜日の朝が、この冬一番の冷え込みになるかもしれません。星空の下においてある水鉢には厚い氷が張っていました。そこで、さまざまな水溜め場の水温を調べたのですが、0℃から6℃の範囲でばらついており、予想外の数値もありました。不凍の泉は5℃でしたが、その泉の水が流れ込む不凍の貯水槽の方が1℃暖かかったのです。翌日はもっと冷え込むのではないかと心配しながら小旅行に出たのですが、日曜に帰宅して水溜を確かめると、氷はとても薄くなっていました。妻は、この冬は柑橘類に寒冷紗をかけなくて済みそうだと判断しましたが、正解のようです。それは、立春を根拠にしただけでなく、スノードロップが盛りを過ぎ、クロッカスが咲き始めていたことを確かめていたからでしょう。

 久しぶりで妻と映画に出かけました。「不都合な真実」を見ながら、ゴアさんにはもっと大統領の座に執着してほしかったものだ(CNNの追跡調査では、問題が生じたフロリダ州でゴアさんは勝っていた)と思いました。ゴアさんが大統領になっていたら、世界は大きく異なっていたことでしょう。映画でゴアさんは、自動車を例に引き、ブッシュ大統領はアメリカの信用を台無しにしただけでなく産業も弱体化させた人になりそうだと気付かせていました。

 帰路、映画館が予告編でロバート・ケネディー大統領候補の暗殺場面を流していたことを思い出し、ゴアさんは大統領にならなくてよかった、と考えています。今は「不都合な真実」を訴えるために世界中を飛び歩いていますが、それは出来なかった相談でしょう。環境問題は、権力によって導けば逆恨みされかねず、共感によって誘う方が望ましいに違いありません。こんなことを考えながら、ふとワイルドプラネット社のグロスマン社長を思い出しました。『「想い」を売る会社』で取り上げた少壮実業家です。外交官の身をなげうってオモチャ会社を立ち上げ、子どもの教育を通して世の中を立て直そうとしている人です。

 庭仕事に精を出した一週間でした。円形花壇を仕上げました。ジキタリスや福寿草のコーナーや、大きな植木鉢を5つも買い求めてセリンセやハナタバコの鉢植えを新に作りました。既存の鉢植え植物の手入れにも精を出しました。8鉢の日本サクラソウ、16鉢の六甲サクラソウ、6鉢のゼラニウム、3鉢のムラサキグサなどの土替えです。妻が仕上げた人形を泉の側で撮影するために、泉の掃除をしたり、照明の手伝いをしたりしています。

 妻は火曜日にウグイスの初鳴きを耳にしたとか。木曜日に白梅と紅梅が友にほころび、金曜日にフキノトウが出ました。土曜日は、顧問先の社長を迎えて話し込んだあとで、陳さん夫妻を迎えて深夜まで歓談しました。奥さんは臨月に近いものですから、庭に来る小鳥の話や春を迎える植物の話題を中心にし、土産に野菜を寄せ植えしたプランターを持たせました。



  差し渡し3尺の大きな水鉢を信楽の窯元で買い求め、届けてもらい、大賀ハスを移しました。これまでの2尺鉢は内庭に移動させ、スイレンを咲かせようと思っています。
  室内の花瓶にいけていたキンジソウの花が咲き、庭ではクロッカスが咲き始めました。スノードロップは先週が盛りで、金曜日にはフキノトウガ出ていたことに気付いています。もう春です。

 
根を紫色の染料に生かしたムラサキグサは、毛根まで赤紫色です。今年は宿根草のムラサキグサを大きな鉢に寄せ植えし、根を太らせることにしました。
  円形花壇の完成した姿。20個の8号鉢に円陣を組ませたデザインです。この時期はパンジーとビオラを植えていますが、夏は何を植えるか未定です。ホウキグサにしようか、サルビアはどうか、など考えています。

  人形教室のピクチャーウインドウの窓先にある甕は3℃でした。すっかり土に埋めてイタチやタヌキなどの水飲み場にしていますが、期待していたより冷たかった。過日7割がた土に埋めた水鉢は2℃で、氷が張りかけようとする形跡がありました。
  この泉を再現させたときのことを思い出しながら、出来上がったばかりの人形の撮影をしました。もちろん、元あった泉には石組みなどありませんでしたが、人工的に掘り直してみると、肩が崩れやすく、石で固める必要性を感じました。
 
  大きな混血野菜を収穫しました。スグキ菜のような大きな根が育っていましたが、とても軟らかくて甘いのに驚きました。1株の野菜を4回に分けて、やっと2人で食べきりました。