『庭宇宙PartU』

 

 5歳のときに都市から緑豊かな京都の隠れ里に疎開した私は、その心地よさをカラダで覚えています。しかしココロは工業社会に惹かれたのでしょうか、工業デザイナーを願って進学し、総合商社に勤め、衣料品の既製化とファッション化に携わっています。やがてココロとカラダの分離が気になるようになり、循環型の生活に安らぎを求めます。それがココロとカラダをバラバラにせずに済ませてくれました。それは収入が半分になってもむしろ豊かな生活を可能にする庭です。このたび、この庭をつくらせたきっかけや構造とか効能にふれた短文を一書にまとめてみました。