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アイトワ循環図

3つの年齢  07/07/29

 週の前半はつらいことが重なりました。両肘の痛さに悩まされたり、奥歯の痛さに耐え切れなくなったり、シラネアオイが消えたことを思い知らされたり、大きく育っていたズッキーニをすべて抜き去るはめにおちいったりしたのです。久しぶりで姉と電話で話し合うことがあったのですが、期待していた情報を得られず、残念な思いにもされています。

 肘の傷みは1ヵ月ほど前から感じていました。昨年に続いて、今回が最後という市民検診に出かけたついでに肘も診てもらいました。結果は腱鞘炎。「歳を考えるように」と諭されました。歯は2週間ほど前から痛みましたが、堪らなくなり、歯医者を訪ねました。結果は虫歯。即座に神経を抜かれました。腱鞘炎では、メンタルエイジ(精神年齢)とフィジカルエイジ(肉体年齢)のギャップを思い知らされ、歯医者ではアクチャルエイジ(実年齢)を思い知らされた次第です。

 庭に出ると、つい「これぐらいのことは」と、若い頃にできたことを思い出し、フィジカルに老齢化したわが身を忘れ、無理をするのでしょう。歯医者では、「神経は警報装置なのに」と思ったのですが、医者にすれば、次に虫歯で痛むころは、抜けて当然のアクチャルエイジになっているのだから「痛い思いをさせずにポロリと抜けるようにしてあげよう」との親切心でしょう。

 シラネアオイは長野以北で自生する山野草です。アイトワが出来た翌年に友が植えてくれましたが、温暖化に耐えられなくなったのでしょう。なぜか20年間、可憐な花を咲かせ続けていたのに写真に収めていなかったのです。ズッキーニは立派に育ち、「今年こそは」と期待していただけに残念です。病気の発生です。多雨が原因で、京都では多くの農家も同じ病気にやられたそうです。畝を高かくしたところだけは免れたとのこと。勉強になりました。

 冷たいスイカを食べたときに、腎臓をいためた4歳時の思い出を振り返りました。玄関にスイカが10個以上も転がっていた思い出です。「食べきれたのだろうか」と気になったのです。10歳年上の姉によれば「今のような冷蔵庫がなかったのよ」「毎日お父さんが切って、あなたに食べさせていたよ」というのです。切れば皆で食べきるしかなかった時代だったわけです。ついでに「姐やの苗字」を質しました。愛さんという子守をしてもらった女性です。「坂東の出で、河童のように泳げる人だったけど、苗字は忘れた」とのこと。亡き母に聞いておくべきでした。

 週の中ほどから嬉しいことが続きました。京菓子屋を営む友の元気の知らせに伴っていた菓子の若鮎、別の友が届けてくれた旨いカレー、園芸療法を生業にする夫婦が持参のカステラ、佃煮屋を営む友が持参のウナギの蒲焼などが続きました。私がかけた電話が元気をくれたとか、私たちの訪問で希望を得たとの知らせや、炎天下に持参してもらった冷えた西瓜もありがたかった。週末は、友にみたらし団子発祥の地に連れて行ってもらった後、知人から招かれていた亀岡でのバーベキューパーティーに参加し、アクチャルエイジを忘れて飽食しています。

 そんなわけで、庭仕事はあまり捗りませんでした。妻と周回路の手入れをした他は、ズッキーニの跡を仕立て直し、別の畝に2度目のズッキーニの苗を植えたり、自然生えしたサクラソウの苗やテンモクジオウの苗をポットに1本ずつ植えつけたり、第一回目の青紫蘇を収穫して友のご母堂に届けたりした程度です。ハナオクラと自然生えのキュウリの収穫が始まりました。

 この間に、つい微笑がでた2つの出来事と複雑な心境にされた1つの記事に出くわしています。妻が手なずけたツガイとは別のノバトが私の手から餌を食べたときと、木曜日にウグイスが盛んに囀ったときは思わず微笑みました。新聞で、かつて勤めた商社の「繊維 独走のワケ」との記事で、有頂天になっている後輩の声に複雑な心境にされました。そのわけは後日触れたく思います。

水曜日24日に最初の大賀ハスが咲き、2つ目が金曜日に咲きました。もう1つ蕾が上がっています。
2度目のキュウリがここまで育っています。この間に自然生えしたキュウリが2本育っていますが、金曜日に初収穫しています。正真正銘の四葉キュウリでした。次の実はとらずに熟れさせて「種を取ろう」と話し合っています。
ナスビの収穫が順調に始まっています。これから見張りをよくして、ムシ退治と水やりに精を出します。さもないと美味しいナスビはとれません。葉を狙うムシは草食のテントウムシ(濁った色で星がたくさんある)と小型のカナブン(京都ではブンブンという)です。
  ズッキーニの跡に植えたナスビの苗です。既に収穫が始まっているナスビと同じ苗ですが、ポットのままで放置していたものです。もしこれでうまく行けばで、2回に分けて種から育てる面倒が省けるわけですが、そう旨くは行かないことでしょう。
二度目のズッキーニの苗をポットから畝におろしました。初めて用いる苗を守るフレームをもちいましたが、順調に育っているようです。

参加した勉強会「京の水文化を語る座談会」で「みたらし団子」をごちそうになりました。下鴨神社の社殿にお供えしたお下がりです。庶民のお祭りである御手洗(みたらし)祭が始まっており、「足つけ神事」に大勢の老若男女が興じていました。5月の葵祭りは貴族の祭りです。

 

手作りのバーベキュー会場に感激しました。柿、栗、銀杏などを柱に、栗の木で棚を作り、キウイフルーツと藤の蔓を這わせていました。鯉を飼う生簀もありましたし、調理場も用意されていました。手作りの野菜やミョウガの葉を生かして焼いたイワナも美味しかった。