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この後はどうなるの。ポッポ 07/08/19
アイトワの庭に、3羽の野バトが棲み付いたわけですが、その関係が気に食わない傾向にあるのです。これまではツガイが2羽で棲みつき、雛を連れて現れることがあっても、いつしか子はいなくなり、ツガイに戻っていました。これまでは侵入者が現れても、警戒音を発して追い回し、追い出していました。ところが、半年ほど前から3羽の野バトが上手く棲み分けるようになっていたのですが、最近はそのバランスが崩れ、気がかりにな関係になりそうなのです。
たしか、おと年のことでした。ツガイの1羽がイタチか猫に襲われて食べられたことがあります。イノシシスロープで痕跡を見かけました。用心深い小振りの方が食べられたのです。その後、残った大きい方はとても神経質になり、あまり餌を求めに来なくなり、小高い木の上で長期にわたって終始鳴き続けていました。パートナーを呼び求めていたのでしょう。
この事件を忘れた頃に、庭にまたツガイが棲み付いていたことに気付かされています。しかし、「これまでのポッポじゃなさそうだね」と妻と話しあいました。2羽とも姿形は前のツガイとそっくりでしたが、大きい方も私たちに慣れた様子がなかったからです。間違いなく入れ替わった小振りの方は、前の殺されたハトと同様に用心深く、「メスはいずれも用心深いのかなあ」と私が述べますと、妻が「オスか用心深いのかもしれませんよ」と返していたのを思い出します。
それはともかく、そのツガイもいつしか私たちに慣れました。その間に、餌が不足する冬をはさんでいたように思いますから、襲われた事件があったのはもう1年前のことであったのかもしれません。今では、新たに棲み付いたツガイガの他に、もう1羽が棲み付くようになり、私はこの1羽を、ツガイが追い出した昨年の子ではないか、と見ているのです。
その子は、ある日突然親の一羽から威嚇する鳴き声を発しながら追い回わされるようになり、餌を一緒に取れなくされています。その後、気がつくと子はいなくなっており、半年近くはツガイだけになっていました。そこに、グレーの濃淡の1羽が割り込んできたのです。図体はツガイよりも大きく、餌をまき与えるとツガイを追い払う勢いでした。だから私は憎憎しく思い、サルやカラスを脅すゴムパチンコを使って庭から追い出そうとしています。とはいえ金属の玉では危険ですから、適度な大きさだし球形に近い干したエンドウマメを用いました。
1発目は外れました。その玉を侵入者が見つけて食べました。次々と射ました。幾発かは命中し、羽毛を飛ばしたことさえありますが、侵入者は射られているとは気付かず、餌を与えられていると思ったようです。飛び散った玉を捜して食べていました。だから妻に、「きっとツガイが追い出した子どもだよ」「子どものころに餌をもらった記憶が残っているんだよ」とか「先入観とは怖いものだね」などと語っています。羽の色がグレーの濃淡に近く、ツガイが追い出した子にそっくりでしたから、きっとそうであるに違いないと思ったわけです。
いつしか時間が奇妙な棲み分けをさせました。餌を与える縁先にはグレーは来なくなり、グレーは単独で暮らすようになったのです。そして私が畑仕事をしていると、側に近付くようになりました。ツガイは畑で出くわすと飛び去ってしまいますが、グレーはやがて私の手から餌をついばむまでになったのです。だから「このハトが、これまでで1番頭がよさそうだ」と妻に語るようになり、可愛げに感じるようになり、常に餌をポケットに忍ばせるようになっています。ところがまた、5日ほど前から憎憎しく思わせられることが生じるようになったのです。グレーが縁先に近付き、ツガイの大きい方とでくわし、争う場面をみるようになりました。それだけでなく、ツガイの残る一方が、グレーに付き従って2羽でいる場面まで目にするようになったのです。
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毎朝のように縁先にやってきていたツガイ。ツガイの大きい方(オス?)はすぐに妻の手から餌を食べるようになったといいますし、人形工房にも訪れ、人形教室にも入り込むそうです。小振りの方は、まだ妻の手からも餌を食べたことがありません。 |
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このツガイの子に違いない、と私が見ている侵入者。このグレーがかった羽の色はキジバトではこれまでに見たことがありません。 |
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グレーがついに私の手から餌を食べるようになりました。7月21日の朝、妻と苔庭の掃除をしていたときのことです。その後もまだ、今日まで、妻の手から食べたことはないようです。 |
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翌週、畑仕事をしていますと、キュウリの支柱にとまったことがあります。「ポッポ」「ポッポ」と呼びながら手に餌をかざして近付くと逃げずに、手から餌を食べました。この写真は、後日その場面を再現したものです。 |
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近頃は、ツガイの大きい方に攻撃を仕掛けるようになったグレーのそばに、ツガイの小さい方が付き従うようになっています。 |
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