大きな柴

 

 こうした柴@と水田でなくとも育てられるトウモロコシと鉄板か陶板があれば生きていける、と考えているのでしょう。生きる基本を固めた人は強そうに感じられました。水牛Aを生かして田畑を耕し、鶏や豚Bや淡水魚を飼い、より豊かな食生活にしてきたのでしょう。

 都会からの人を受け入れている村では、村人の表情は暗く、道ですれ違った人は、誰一人として微笑を返してくれませんでした。工業文明に触れて生きる自信が揺らぎ、心のゆとりを見失っているのかもしれません。それにも加えて、都会から人を受け入れている村では家畜の糞などの腐臭が漂っているのが気になりました。