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アイトワ循環図

素敵なスタッフや1日ウエートレスなどの受け入れ  07/11/25

  本格的な秋か、それとも冬か、と考えています。庭の楓やクヌギはまだ5分の紅葉ですが、ハナミズキや柿、メグスリノキやトウカエデはすっかり葉を落としました。朝の室内温度は8度とか9度と一桁も示し、金魚やメダカの動きが緩慢になりました。温州ミカン、コウシンダイコンなどの初収穫をし、ゆり根を掘り出しました。庭の渋柿を取って串柿の用意を済ませましたしレモングラスも刈り取りました。レモングラスは毎年最後に収穫する沐浴材の材料で、刈り取ってすぐに刻んで干す唯一の材料であり、また冬越しの世話を焼く唯一の沐浴材植物でもあります。

 自由時間をタップリ取ってあったのですが、忙しい1週間になりました。次の本の編集者を迎える準備です。内容や主要な対象を絞り込む意見交換もしますが、そのための見本の文章を作ったり、アイトワらしい生活空間の生かし方を体験してもらったりしたく思っているからです。朝と夕方を作文に当て、日曜日のテント張りと金曜日の石を用いた水屋周りの造作もそのための準備でした。もちろんこの他にも時の流れを忘れてしまう楽しいことがありました。月曜日の来客や水曜日の深夜まで燃えたアイトワ塾など。夜は夜なべ仕事にも熱中しました。

 日曜日は半日がかりの大奮闘でした。囲炉裏場のクヌギの木をよけるようにして大きなテントを張ったのです。妻に助っ人を頼みながら張るだけで2時間も要しました。別注のゆうに20畳の広さがある変形のテントですし、久しぶりに用いたうえに2度目の使用ですから、前回どのように張ったのか思い出せなかったのです。昼過ぎから準備にかかり、苦労した甲斐がありました。ほぼ張り終えた夕刻から相当強い雨になりましたし、その後も幾度も夜に時雨れています。

 月曜日から一泊の来客がありました。「世界で一番良い企業を創ろう」と呼びかける創業者の下に、数百名の社員が創造的にたち働いている会社のスタッフです。私の知るところでは環境面でも企業倫理面でも最も秀でた会社です。泊まって頂けたのは3人の女性でしたが、2人はアメリカからの出張者でした。3人ともこの会社の社員らしく、自己責任の下に自己完結能力にとても秀でた人たちでした、朝食の後、亀山公園まで散歩をしましたが、その時の紅葉はまだ3分でした。

 金曜日から久しぶりにアイトワの喫茶店が混みました。紅葉が遅れていることが知れ渡っていたようで、観光客の出足が遅かったのです。その日、観光客が少ない10時までに、野生の木に詳しい友を迎えています。その後は日が落ちるまで石と土いじりに没頭しました。妻はウエイトレスの助っ人を受け入れました。最近意気投合した企業経営者の奥さんが、「一度ウエイトレスをしてみたかった」と言って駆けつけくださり、とても助かったようです、おみやげに温州ミカンを枝ごと収穫し、花束のように束ねて持って帰ってもらいました。初収穫でした。

 今週は他にも、昼間にレモングラスを収穫したり庭の渋柿を取って竹串を用意したりしています。秋の夜長を生かし、風呂焚きをしながら今年最後の沐浴材を干す準備をしたり串柿を造ったりしたのです。ゆり根も掘り出しましたが、今年は失敗でした。その跡は腐葉土を入れて耕し直しましたが、日照不足になる畝ですから、次ぎに何を植え付けるか決めかねています。

 水屋がほぼ完成の域に入りました。あとは塗装や床のモルタルを打てば良いところまでこぎ着けました。その前の造作として、金曜日は樹木に詳しい友を送り出した後、10時過ぎから周辺の整備にとりかかり、石や土と戯れたのです。石は、ありあわせの切石や自然石を生かしました。土は相当量を要しましたので、一石二鳥を考えました。野小屋の裏側にある土手を削り、必要とする土を取ることで野小屋の裏側の通路を広げたわけです。ほんの10cmほど削り取っただけですが一輪車4杯分の土が取れましたし、裏側の狭い道も少しは通りやすくなりました。

2007年11月18日の当週記で「一人語りのラジオ番組」に触れましたが、このたび音声でお聞き頂けるようになりました。
 

ブロッコリーの収穫が始まりました。とても大きく育ち、1つで数回の料理に用いられそうです。今年はスティックブロッコリーを作らず、ブロッコリーを収穫した後にできる枝芽をまって、賞味することにしました。その方がアイトワらしく思います。
悪戦苦闘の末、テントを張りました。過日切り取ったクヌギが支柱の片方であったことに気付き、2本の太い竹を切り出すことから始めています。2本のクヌギを支柱に見立てて竹を渡し、その竹を棟木に見立てて切り妻屋根のように張るテントでしたから、中空で竹をTの字型に組む必要があったのです。
「世界で一番良い企業を創ろう」と励まし合っている会社の社員を迎えました。このところ日本では、その裏をかくような老舗が後を絶ちません。課題は、自己責任の下に自己完結能力に秀でた社員を育てられるか否かでしょう。命令一下、間違ったことまで受け入れる社員の方が居心地のよい土壌や風土を造ったのでは、結局は高く付くはずです。
夕食には、初収穫のコウシンダイコンを用いたサラダとハニ族にもらった種から育てたトウモロコシや野生のクリなどを生かした「中華おこわ」を振る舞いました。
 
2つ目の菜花の花芽。最初の1つは、先週の火曜日に取っています。金曜日の1日ウエートレスを無事に済ませるための事前打ち合わせがあり、その時に庭の柿と一緒に譲りました。そのお礼に絵手紙をもらいましたが、焼き物の絵付けの先生でもある人だけに、丁寧で生き生きとした柿が描かれていました。
 
串柿の準備も終わりました。この中の1つは新年を迎えるお鏡飾りに用いられます。
水屋の足場周りがほぼ完成しました。足場にモルタルを打った上で、リュウノヒゲやヤブランなどの植物を植え込めば完成です。