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アイトワ循環図
花見と風邪と意気投合  08/04/06

 変化に富んだ1週間でした。週に4度も楽しい人と会する機会に恵まれました。ついにこの冬も風邪を引き、おかげで本がよく読めました。夏野菜の第1号と3本の思い出の苗木を植えたり、庭でシラネアオイが生きていたことに気付いたりしました。すばらしいお花見も出来ました。

 週初めは、大垣時代の友の1人が、初めて、しかも奥さんだけでなく娘夫婦と孫2人を連れて来訪です。この友の生き方には共感を覚えてきました。金型を作る自営業を営みますが、誠実に需要に応え、適度な注文に恵まれながら、余暇時間は趣味に生きています。広々とした菜園をもち、その一角に池をうがち、淡水魚を育て、他の一角では庭木を育てています。趣味の時間だけでなく仕事の時間でも終始創造的に過ごす生き方をしている人です。

 我が家の庭にはこの友にもらったメダカと、サクランボのなるサクラとワビスケが元気にしています。ですから庭を丁寧に案内しました。このたびはメダカとニナガイを所望したのですが、他にボケなどの苗木や手作りの草餅など、嬉しいおみやげをもらいました。メダカは7カ所に分けて放しました。7カ所の内の4カ所は、昨年の暮れまで棲んでいたメダカが春には消えていましたから、その原因の追及もかねて入れました。もう1カ所は、以前にもらったメダカが元気にしているのですが、背が真っ黒に変色しました。このたびの追加分も黒くなるのか否か興味津々です。

 ニナガイは3カ所に分けて放し、なんとか生き残って欲しいと願いました。かつてこの庭にもニナガイが自生していました。裏山から流れてくる沢筋沿いに棲んでいたのですが、裏の湿地を不法に宅地化した人が、その過程で沢をつぶしてしまい、死に絶えさせました。

 日曜日の夕刻から鼻水が出始め、金曜日の昼までぐずつきました。先週末に、「今年は風邪を引かずに済みそうだ」と妻に話したのですが、それが失敗でした。妻に「それをマダ言っちゃだめよ」「風の神様に狙われますよ」とたしなめられ、その通りになったのです。でも、この季節は片時も庭仕事の手を抜けない時期です。雨が降ったりやんだりの火曜と水曜に半日ずつ寝込んだだけで、他は庭掃除や来客の対応などを楽しみました。寝込んだ時間も、読書に没頭しました。

 ビル・トッテンさんの『愛国者の流儀』を読み、その愛国の心に共感しました。Jingoismとい言葉も知りました。拒否感を覚える愛国の心です。残る半日は厚着をして庭に出て、火曜日は温室の水やり、除草、そしてカキチシャの苗植えに、水曜日にやっと大垣の友にもらった3本の苗木を植えました。木曜日はセージ類の挿し芽と古い鉢の整理に手を出すまでになりました。

 金曜日は、期待通りに鼻水がとまり、朝からブロアーを用いた庭掃除です。その最中に有機栽培農家の友が唐突に訪ねてくれました。嬉しい報告でした。前回訪ねてもらった日からアイトワの店頭に張り出したポスターを外すことになりました。「つくだ有機農業塾」の受講希望者が大勢集まり、応募を締め切り、絞り込みに入ったそうです。女性の応募者が過半を占めたとか。

 夕刻は妻とビル・トッテンさんの招きで花見の宴に出かけました。宴のあと、招かれた客の1人、共感を覚えている同志社大学の教員に誘われ、町屋のキャンパスに移動し、美味しいコーヒーと九州から届いたという柿をご馳走になりました。帰途、この1日に会ったこの3人に、近くご一緒願う機会を設けたい、と思いました。きっと意気投合があるはずです。

 週末は、とても素晴らしい企業の役員を迎え、アイトワの生活と庭を紹介する予定が入っていました。2時間の滞在予定でしたが、物見遊山の1プログラム程度にしてしまい、申し訳なく感じました。とても素晴らしい人たちを迎えられたわけですから、人間の究極の喜びとか、必然の未来に思いを馳せたくなる時間にまで生かしてもらえなかったことを反省です。

 
草餅でも澄まし雑煮を試みました。美味。庭の花菜とシイタケをふんだんに入れたのが良かったようです。餅をふんだんに楽しんだ1週間でした。月曜日と木曜日の朝は好物の通常の澄まし雑煮。水曜日の昼はニュー麺でしたが焼いた草餅が入り、金曜日の昼は焼いた草餅に海苔を巻き、醤油味で食べました。
菜の花弁当も楽しみました。庭でツクシとワラビがでるころに毎年造ってもらいます。三つ葉が美味しい時期ですから、庭の三つ葉と人参を使った巻きずしも造ってもらいました。
消えたと思っていたタビラコ(春の七草のホトケノザ)かもしれません。もしそうなら、種を落としていたのでしょう。昨年はシラネアオイが芽を出さず、心配していたのですが、今年は小さな芽ですが、4本も出ていたことに気付きました。ウバユリも4株に増えています。
最初の夏野菜、三度豆(インゲンマメ)の初回分を、ブロッコリーの畝の跡に植え付けました。今年は名の通り3度は育てたく思っています。温室のポット中でキュウリも芽を出しています。
クコのアーチ。3年目にして、ほぼ期待通りの姿になりました。こうしたアーチが2つあります。新芽をおひたしや味噌汁の具に用います。
土産にもらった2本目のワビスケ(白に赤いフが入る散り椿タイプ)は円形花壇に植え、サクランボのなるサクラは鉢植えにしました。円形花壇には、真っ白のワビスケも育っています。それはアイトワ塾生の娘、藍花チャンの誕生記念樹です。散り椿タイプのボケも居場所を定めました。
鴨川沿いに紅枝垂れサクラの並木。金曜の夕刻は、サクラを愛でる宴に招かれ、妻と2kmばかりの楽しい散歩をしながら訪れました。宴の会場は、ソメイヨシノが眼前に迫る構造の会場でした。