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アイトワ循環図
花盛りを愛でる  08/04/13

 庭は花盛りです。日曜日からヤマザクラや一重の山吹が咲き始め、紅枝垂れ桜や華桃が満開になり、染井吉野や桃が散り始めました。足下では、イチリンソウやヒトリシズカが興を添えています。小鳥の糞から庭のあちこちで芽生えるようになったユキモチソウが、今年も花を持ち上げました。週の半ばから咲き始めたハナスオウが、週末には7分咲きまで進みました。

 野生化した三つ葉は今が盛りで、月曜日からアスパラガスの収穫が始まりました。日曜日の夕刻に、カタログ販売で買い求めた5株のアスパラガスを畝に追加していたときに、頭を覗かせているのを見つけました。翌朝を待って収穫し、即刻賞味しました。今は冬野菜と夏野菜の端境期で、冬野菜の花芽の他は、ニンジン、ニラ、ワケギが主たる野菜です。ネギも、ネギ坊主を出し始めました。それだけに、三つ葉やアスパラガスがありがたい存在です。

 酔芙蓉と七段花の苗木も、カタログ販売で買いました。これらは鉢でしばらく育てます。庭には、これまで七段花と思って育ててきた木が幾本もありますが、それと同じかどうか、確かめようと思っています。自然生えのハガキノキ(?)を定植しました。葉の裏が、釘の先などでなぞると黒板のように使えるそうです。まだ小さい木で葉が少ないので、それを確かめてはいません。

 夏野菜の準備に追われており、4月下旬までに終える予定です。第1次のインゲン豆の支柱を立てました。キュウリの苗がポットで育ちつつあります。火曜日に、妻が久しぶりで畑仕事に手を付けました。もう一度「4月下旬に花芽を出させたい」といって、白菜や小松菜など太い薹が立つ野菜の薹を切り戻したのです。私はその間に、ゴボウの種をまき、ツタンカーメンのエンドウの手入れをしました。伸び始めた蔓をワラで支柱につってやったのです。妻が切り戻しの対象にしなかった花盛りの水菜などを順次抜き去り、夏野菜の畝として仕立て直しています。水菜と菜花の跡を耕し終えました。昨年はことごとく失敗したズッキーニを、今年はなんとか収穫したく思っています。高い畝を用意して、苗を植え付けるつもりです。

 雨の木曜日は、金太の小屋の手入れをしました。前日の間に小屋をワークルームに運び込んでおき、屋内作業の日にしたわけです。電動工具だけでなく、ガスバーナーまで用いましたので、久しぶりで「大工仕事をした」との満足感を得ました。全面的な塗装のし直しは、翌週の好天が続く日に回しました。こまめに塗装をするなどうまく手入れをすれば、私の命より長持ちしてくれそうです。ハッピーの小屋も屋根が傷み始めていますから、近く直してやります。

 月曜日に初筍を賞味し、甘夏蜜柑を収穫しました。初筍をもらい、早速芽を出し始めたサンショをそえてワカメと煮てもらったのです。神戸時代の友の1人から、引退後は健在の母が待つ生まれ故郷で余生を送る、との知らせがありました。初めて10も実を付けた甘夏ミカンを早速初収穫し、送ったのです。夏みかんの木が枯れるまでは、夏みかんが好物の「お母さんに」時々送っていた相手です。妻も甘夏が好物ですから、風呂上がりに試し、味を保証してくれました。

 来客にも恵まれました。週初めは、山の木に詳しい友と平等主義と能力主義のいずれが日本人には好ましいのか、といった話題まで含め、話し込みました。水曜日に、講師の依頼を知人がもちかけくれました。金曜日は、予告なしに、20年来のつきあいのご夫婦に立ち寄ってもらいました。春の来訪は10年ぶりで、前回は4月14日だったが、桜が満開であったとか。週末は、木陰の囲炉裏場で5人連れの客に湯豆腐を振る舞いました。永年つき合ってきた企業の社長が、今月末をもって退任しますので、招いたのです。ピンクの濃淡が鮮やかな3本の紅枝垂れ桜と、真っ白いアメリカザイフリボクが今が盛りと妍を競う姿を愛でてもらうことができました。

 
屋根の向こうでヤマザクラが満開です。植樹し始めた初期の1本ですが、庭では1番の巨木に育ちました。樹齢49年。手前の花桃と樹齢ではたいして変わりません。
今年最初の筍。お米を定期的に届けてもらっている農家から、毎年この時期になると送ってもらえます。月曜日にワカメと煮てもらってたらふく賞味し、週末の5人連れの来客に振る舞った筍ご飯で使い終えました。その間に、味噌汁やラーメンの具などで楽しみました。
初収穫のアスパラガス。フランスやドイツでは、白アスパラガスを野菜の王様と見ていますが、朝取りの白アスパラガスを即刻調理した味は絶品です。その味は収穫後、刻々と低下し、その日の夕刻までが命です。その日の夕刻でも、根元の皮は固くなり、そぎ落とさなければならず、独特の苦みは半減以下です。
仕立て直しの最中の染井吉野。ヤマザクラと同時に植樹しましたが、主要な幹が弱って脇芽を吹かせましたから、その脇芽を伸ばしたわけです。ここまで脇芽が育ちましたから、主要な幹の上部をこの2月(アイトワの冬休みの期間中)に切り取ったわけです。
新装なった金太の小屋。上は修繕前。右は後部。後部の裾が痛んでいましたから補修しました。雨が溜まらないように工夫しましたが、塗装のし直しを怠らないようにしなくてはならない一番の急所です。
5人連れを迎える準備。3本の紅枝垂れ桜やアメリカザイフリボクは、この会社の記念樹です。初代社長の2部上場記念樹から始まり、東証1部上場10周年まで増えました。その植樹に1番多く立ち会った人がこのたび退任することになり、挨拶回りの途中で昼食に立ち寄ってもらいました。
自生種のクサノオウ(左)やユキモチソウが咲き始めました。クサノオウは毒草ですが、庭では随分増えました。漢方では鎮痛剤として生かすそうで、作家の尾崎紅葉は末期ガンの痛みをこれでしのいだとか。ユキモチソウはコイモの仲間ですから、これも有毒でしょう。庭のあちらこちらで芽生えては消えます。花が咲いたときに気付かされ、次の年には消えていることが多い。