人形を奉納

 

  「大國狩り」という演目で、赤子として用いられる人形@です。これまで用いられていた人形の補修を依頼されたのですが、破損が激しくもあり、補修するに値しないと妻は見ました。着物のみは、これまでの人形が用いていた着物を流用し、帯は新調しました。半年ほど掛けて、妻は実験も試みた上で完成させたようです。これ以上の強度が求められると、異なる手法を試みたい、と妻は考えています

 大念仏会と呼ばれる壬生狂言の開白式は壬生寺の本堂で行われますが、そこで新調された衣装とともに人形も紹介されA、私たち2人もご焼香させてもらいました。その後、大念仏堂に移動しましたB。カンデンデンとの鉦と太鼓の囃子も加わった壬生大念仏講長の読経がはじまるとC、とても厳粛な世界になりました。大念仏講長は壬生寺の松浦俊海貫主です。そのむこうに、初日の初演で用いられ、割られてしまうほうらくが見えます。

 壬生狂言は、小学生から講に加わり、半世紀も守ってきた人を中心に演じられます。その日も2人の小学生が講に加わったことが報告され、紹介されました。こうした文化がとても大事になる時代に移行する、と私は見ています。

 妻にとっては、とても大きな1日になったようです。

 人形は「大國狩り」で用いられますが、最終日29日(火)の3時前後にも演じられるようです。
 

赤子として用いられる人形@ 人形も紹介されA
大念仏堂に移動しましたB 読経がはじまるとC