文化と創造の尊さ

 

 プログラム@が素晴らしかった。親子三代にやる『謡曲』に始まり、時代絵巻に移りました。平安貴族から戦国時代へ、そして最後は大正ロマンから昭和初期の昭和モダーンで終わりました。この和装の移り変わりから、観客は日本の文化の奥行きと柔軟な創造性の豊かさを感じ取りました。

 次の創作帯結びコンテストAは、エントリーした58人が、独自に創案した帯結びを6分間で競いました。1本の帯が、どうしてかくも、との感動を与えると同時に、その創造性を呼び覚ます日本の文化に思わず拍手を送りました。

 このコンテストの採点集計を待つ間に「KIMONO FASHON」が挟まれており、着物の未来と広がりを予感させました。現代バリエーションBCは、信長が生きていたら喝采を送ったことでしょう。学生の自作自演Dや、家族がくりひろげた和装のファミリーコーディネートEは微笑ましかった。

 コンテストの結果Fは、順当だと思われました。なお、技術面は採点対象ではありませんでした。また、独自の帯結びを創案した人が、着物や帯をはじめ着付けたモデルも選びました。

 70人が一糸乱れず着付ける「きつけ舞」GHは壮観で、これも6分の出来事でした。


 



プログラム@
創作帯結びコンテストA 現代バリエーションB
現代バリエーションC 学生の自作自演D
和装のファミリーコーディネートE コンテストの結果F
「きつけ舞」G 「きつけ舞」H