「中世夢が原」

 

 竹下時代の故郷創生1億円でしたか、それをきっかけにして誕生したテーマパークのようです。鎌倉から室町時代にかけて吉備高原一帯で繰り広げられていた村の様子を、時代考証に忠実に再現した公園です。辻堂@の板や柱は栗材を釿(ちょうな)で削ってありましたA農家Bは夜具を持ち込めば、すぐにでも当時の生活を実感できそうです。市場Cは土産物屋に生かされています。鍛冶D藍染めE、「穴窯」という短めの窯Fなどは、専門家が実演しています。他に、代官屋敷G、山城などがあり、『武蔵』をはじめ、ロケに生かされて当然だと思いました。その一角には、竪穴式住居と同時代の穀物倉Hもありました。

 故郷創生1億円を、このように生かした人々の心意気に心を打たれました。問題は、その維持でしょう。観光収入だけではしんどいのではないか。その維持に関わる同士を募集し、参入してもらえないものか、と考えたわけです。

 たとえばアイトワを、庭師などに頼んで維持しようとすれば、とても高くつくと思います。腰痛になりそうだと思いながら、きれいになるのが嬉しくて、ついつい無理をしてしまう。このような引力は働くようにもっていけないものだろうか、と思うからです。労働と考えると辛いことが、人生の生き甲斐や張り合いになれば楽しみに変わります。

 中世夢が原の近くに、口径101cmの望遠鏡をそなえた国内最大規模の公開天文台・美星天文台Iがあります。宇宙を観測する経験もできます。
 

辻堂@ 釿(ちょうな)で削ってありましたA
農家B 市場C
鍛冶D 藍染めE
窯F 代官屋敷G
穀物倉H 美星天文台I