今の若者は、所得が少ないから結婚できないとか、お金がかかるから子どもを多くもうけられない、と思っているのではないか。それはおかしい、と切り出しました。
私が子どものころは逆だった。世の中はもっと苦しかった。貧しかった。だから、生きてゆくために結婚した。1人では生きて行けなくても、2人で助け合えば生きて行けると考えたし、実際に少しはましに生きられた。子どもも、天からの授かりもののごとくこの世に迎えられれていた。両親は人手が欲しくて作ったようなところがあった。子どもは次々と役割を得て、親を助けた。弟や妹の子守や家事の手伝いなど。
今の若者は、大切なことに気付いていない。錯覚をしているのではないか。世の中の悪しき仕組みに飲み込まれ、精力や気力を吸い取られているのではないか、と木陰で迫ったわけです。
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