マニラ市街戦の兵士証言
29日夜、NHK-TV第1、『「証言記録 兵士たちの戦争」絶望の市街戦マニラ海軍防衛隊』。多くのフィリピン市民を巻き添えにした馬鹿げた作戦が映し出されました。無謀な命令にも忠誠を誓わされていた兵士と、その兵士とかかわった外国市民の悲劇でした。いつも私は、こうした渦に巻き込まれたら、自分には何ができるのか、と考えてしまいます。 ひとつの光明がありました。1人の命令権を持った上官が、その部下に下した命令です。証言者は旧日本に徴兵された台湾人でした。その上官は、国には親や家族もいるだろうといって、投降して生きて帰ることを命じたのです。そして、その上官は自決しました。 その場に私が立たされていたら私には思いつかなかったことでしょうが、一筋の光明でした。