太平洋戦争は、欧米列強のまねをして日本が植民地政策に打って出てために欧米とぶつかった戦争でしょう。欧米列強はその日本をバッシングすることで免罪符をえたようなことになり、日本はババをつかんでしまいました、今も日本は、捕鯨問題でもババをつかみかけています。問題は、工業社会の問題でもババをつかむのではないかと心配です。
サルボダヤ運動を尻目に、中国やインドは工業革命を急いでいます。ガンジーは墓場の陰で嘆いていることでしょうが、最早簡単にはとまらないでしょう。
日本はこれまで、それらの国を低価格生産基地として育成してきましたが、それは敵に塩を送っていたようなものです。これから日本は、これらの国と真正面から競争しなければなりません。問題は、フォーディズムどうしの競い合いは新鋭機械と単純労働が決め手ですから、次第に新興国が有利になります。その劣勢を挽回するために、日本が太平洋戦争で発想したような悪しき知恵を使ってしまわないか、心配です。経済戦争も、お金のためにが目的になると、武力戦争における勝たんがためにと同様に、いやそれ以上に巧妙なことをしでかしてしまうのではないでしょうか。単身赴任や過労死、日本流のリストラにその影を見るのは私だけでしょうか。
一刻も早く、工業社会に次いで切り開くべき社会を見通し、率先して移行したいものです。さもないと、太平洋戦争時代の毒ガス弾の後始末を背負わざるをえなくなったように、撒き散らした環境破壊物質などの除去責任問題も生じそうで心配です。
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