私は今の生活を85歳ぐらいまでは続けたい、と思っています。つまり、もはや大木の伐採などは別にして、妻と2人で庭の手入れを続け、薪、野菜、電気をはじめ、現在確保している自給率を保ちたいのです。その気になれば、85歳ぐらいまでは1000坪程度の庭や畑なら十分管理ができることを実証したいのです。
なぜなら、そのころになれば、誰の目にもひ弱な高齢者と映るでしょう。ならば若者に対して「バカ者、ブチのめすゾ」と渇を入れても反発されず、「しょうがない爺さんだナ、聞き入れようか」と、大目に見てもらえそうに思うのです。
そう怒鳴りたいことが、つまり「今に困ったことになるゾ」と言いたいことが多々ありますが、こらえています。でも、その頃になれば、そう怒鳴ってほしいと願う人が現れる時代になっている、と見ているわけです。おだてたり誉めたりしておれば済むようなおめでたい時代ではなくなっている、と思います。その程度の人間関係では満足できない人が増えているに違いない、と思われるからです。
今のおめでたさは、弱い国の人々を飢餓に追いつめたり、野生生物を絶滅のふちに追いやったり、資源を枯渇させたり、地球を汚染したりすることで、つまり他にしわ寄せをすることで味わっている気分ですが、2つの面からそのような甘っちょろいことは言わなくなる時代になるに違いありません。
1つは、他に寄せていたしわ寄せが、いよいよ自分たちの身の上に降りかかってくる。2つには、耳障りのよいこと、あるいはふざけたことを言ってすませてきた時代だけでなく、言ってきた態度や姿勢自体が問題にされ、そのようなことが許されなくなる。それを見届けたい。
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