北海道は涼しかった

 

 このたびの旅行で、3軒のお宅と3つの宿泊施設の世話になりましたが、驚かされたことが多々あります。それは、いずれでも暖房設備がいつでも稼動可能になっていたことです。最初のホテルでは、客室に案内した人から、ストーブのつけ方を教えられました。次に、泊めていただいた農家では、木材を燃料にしたストーブを年中出しっぱなしで、側に燃料が置いてありました@。そして、この8月中に3回ストーブを焚いた、と聞きました。夜具は冬用でしたA。3泊目の施設でも暖房の準備がしてありました。最後の友の自宅でも、年中ストーブを出しっぱなしで、翌朝目覚めると居間の白灯油ストーブに火が入っていました。急いで消してもらいましたが、冬季の2階は室温は30度になるとか。

 この4泊のいずれでも、私は夜分に目覚めており、夜具が冬布団であったことに気づかされています。やすむ前は、何の気なしにそれをかぶって寝たのですが、汗をかいて蹴飛ばしていたのです。急いで起きだし、密閉していた部屋の建具を開けはなち、外気を入れるようにして寝直しています。

 いつからこんなことになったのか。博物館で、つぶさに昔の住居を知りました。地下構造などの知恵Bです。あるいは、寒さに耐えていた暮らしぶりも見ました。今の北海道の姿は、知恵を絞るでも、耐えるでもなく、石油に依存しています。

 やがて困ったことになるゾ、と心配になりました。

 ちなみに、宿泊はしませんでしたが、「豆の催し」があった宿泊施設では、温泉を飲料水に用いていました。年中42〜43度Cもの湯を、洗面、炊事、洗濯などに用いているわけです。その日、催しが終わった後、500円出して温泉につかりましたが、水が出る蛇口自体がありませんでした。台所にも、水が出る蛇口はなかったとか。

 ときどきポリタンクを持った人が訪ねていましたが、ここの湯を汲んで帰り、薬のごとくに用いているそうです。


 

燃料が置いてありました@ 夜具は冬用でしたA
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