冬野菜の芽は歯抜けです@。まいた種をコオロギに食べられたのです。追い蒔きをしましたが、その多くも食べられてしまいます。コオロギが畝に穴を掘って住み着き、夜に出てきたご馳走にありつくのでしょう。穴がある側が歯抜けになっています。
ふとコオロギが憎らしくなって、穴の入り口を見つけて石をつめました。しかしすぐに、地面のそこからコオロギの鳴き声が聞こえ始めました。何を言っているのかはわかりません。
なぜかそのときに、沖縄戦を連想しました。民間人は追い詰められてコオロギのように洞穴に逃げ込み、投降せず、手榴弾や火炎放射器によって殺されたり、挙句の果ては自決に追い込まれたりしています。そうした洞穴の中で、自決者を出差なかった例を思い出したのです。その洞穴には、アメリカに滞在経験がある男が混じっていたのです。その青年が、ホームステイの体験から「アメリカ人は」軍人が言うような鬼畜ではない、と語ったそうです。
こんなエピソードを思い出したものですから、ついうっかりコオロギの鳴き声に聞きほれ、コオロギを攻撃する手をとどめてしまい、異なる対策を考えるはめになりましたA。植木鉢に種を蒔き、温室内の棚で育て、移植をする作戦です。妻はハクサイの移植にもなれていますから、ハクサイとコマツナの苗を作ることにしたのです。
3つある鉢の一番奥は、チマサンチェ(かきちしゃ)です。これは直蒔きせずに苗を育てて植えつけるのが一般的です。これに習うことにしたのです。何せ、ハクサイの種は高価で、1袋500円以上もします。すでに1000円以上投下しており、ハクサイを買ったほうが安くつくぐらいです。
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