楓の葉はべたついて重なるとビニールシートのごとくになって、雨水を通さなくなります。その下になった落ち葉はカラカラの状態に保たれてしまい、腐食が進みません。ですから、楓の葉とか同類の薄い葉を除いて積み上げるようにしています。
にもかかわらず、このたびはカラカラの状態に保たれた落ち葉が大量に出てきました@。それはシトシトと降る雨が少なくなり、短時間の豪雨が増えたことと関係があると思います。だから逆に、底部の葉の腐食も進めずじまいになっています。それは底部に雨水を溜める羽目になり、水中の落ち葉が腐食しにくいのと同様の状態に保ってしまうからです。
腐葉土小屋の奥にあった腐葉土を、すべて手前に移動させましたAが、1匹もカブトムシの幼虫が出てきませんでした。カナブンの幼虫も少量に留まりました。こんなことは初めてです。例年より少し早く移動させたのが原因かもしれませんが、それにしてもおかしい。
これも思い当たるフシがあります。我が家の庭には蜜を出すクヌギの木がありません。ですから、カブトムシやカナブンは隣の小倉池の側にある蜜を出すクヌギの木の蜜の匂にひかれて飛んで行ってしまいます。でも、産卵期には舞い戻ってくるのですが、それがなかったのでしょう。
そのわけは乱獲に違いありません。夏には連夜、カブトムシを狙った親子連れなどがきていました。それは例年のことですが、昨年あたりから、カブトムシを捕りやすくするように、手の届くところで蜜を出させるための傷を木につける人が跡を立たなくなったからです。ついにこの夏、池の側の2本のクヌギが枯死しました。
もちろん私も、庭の木に、これまでに2年にわたって傷を付けましたが、2回とも蜜を出させられず終いです。蜜を出す前に、木がかさぶたで覆ってしまうのですB(左は今年付けた傷、右は去年の傷でかさぶたで覆われている)。蜜を出させようとすると、木が弱るほど傷を付けないといけませんが、どうしても手控えたようなことになってしまうのです。
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