有責任者から順に厚い保証をする

 
 日本は旧日本軍の軍人と遺族、軍属に年間8000億円を支給しており、その累積額は約48兆円。民間の戦災被害者には「雇用関係になかった」という理由で何の支援もしていません。ちなみに、日本が戦後処理として海外に支払った額は、フィリピンが最高で5億5000万ドル。このフィリピンを含む28カ国に支払った総額は約1兆円。しかもこの約1兆円の56.4%が国に対する賠償、40,3%が国に対する無償供与で、大部分を国に支払っている。

 ドイツは逆に、「ナチスの不正」の被害者個人への補償を柱にすえており、支払った総額約6兆円のうち94.3%を個人対象にしています。

 尚、旧日本が最大の死傷者を出させた中国は、旧日本の戦争と戦争責任者は憎んでも、新日本の国民には罪がないとの理由で、賠償請求をしていません。こうした国々の人々は、このたびの新日本軍の元空幕長の主張をどう聞いたのでしょうか。

 ちなみに、還暦を迎えた沢田研二が、29日に「人間60年・ジュリー祭り」を大阪で開催し、自作詩の憲法9条賛歌「我が窮状」を披露し、スタンドの1100人をバックコーラスにした演出で「我が窮状 守りきりたい」と歌い上げたそうです。「勝手にしやがれ」ではすまなくなったのでしょう。